「陶器市に行ってみたいけれど、いつ開催されるのかわからない」。そんな方は意外と多いのではないでしょうか。
陶器市とは、産地の窯元や作家が一堂に集まり、器を直接販売するイベントです。普段はなかなか目にできない器に出会え、産地価格で購入でき、作家や職人と直接話ができる。器好きにとっては一年で最も楽しみなイベントといっても過言ではありません。
私たちいとをかし編集部も、日本各地の陶器市に足を運び、職人の手仕事を直接見て、料理を盛りつけて確かめた上で器を選んでいます。陶器市は、器との「一期一会」を体験できる特別な場所です。
この記事では、
全国の主要陶器市の開催時期を季節別のカレンダー形式でまとめました。それぞれの特徴と見どころ、そして陶器市を楽しむためのコツも合わせてお伝えします。
全国主要陶器市カレンダー|季節ごとの開催一覧

日本各地の陶器市は、春(4〜5月)と秋(10〜11月)に集中して開催されます。ここでは、特に有名な陶器市を季節ごとに整理してご紹介します。
春の陶器市(4〜5月)|ゴールデンウィークは器の祭典
春はゴールデンウィークを中心に、全国各地で大規模な陶器市が開催される最盛期です。
| 陶器市名 |
場所 |
開催時期 |
規模・特徴 |
| 有田陶器市 |
佐賀県有田町 |
毎年4月29日〜5月5日 |
日本最大規模。約500店出店、来場者60〜80万人。有田焼・波佐見焼が中心 |
| 益子春の陶器市 |
栃木県益子町 |
毎年5月初旬(GW期間・4日間程度) |
関東最大規模。約400店出店、来場者約50万人。土感ある益子焼と若手作家の器 |
| 笠間の陶炎祭(ひまつり) |
茨城県笠間市 |
毎年4月29日〜5月5日 |
約200の窯元・作家が出店。作家が直接販売するスタイルが特徴 |
| 九谷茶碗まつり |
石川県能美市 |
毎年5月3日〜5日 |
九谷焼の産地直売。華やかな色絵が特徴の伝統工芸品 |
| 美濃焼祭り |
岐阜県土岐市 |
毎年5月3日〜5日 |
日本最大の陶磁器産地・美濃焼の大規模セール |
有田陶器市は、日本三大陶器市のひとつに数えられる国内最大規模のイベントです。有田駅から上有田駅までの約4kmにわたって出店が並び、有田焼だけでなく近隣の波佐見焼も購入できます。
益子春の陶器市は、若手作家の個性的な器に出会えることが魅力です。東京から約2時間とアクセスも比較的良好で、関東在住の方にはまず足を運んでいただきたいイベントです。
秋の陶器市(10〜11月)|紅葉とともに器を楽しむ
秋は気候も穏やかで、紅葉と合わせて器を楽しめる絶好のシーズンです。
| 陶器市名 |
場所 |
開催時期 |
規模・特徴 |
| 益子秋の陶器市 |
栃木県益子町 |
毎年11月初旬(3〜4日間) |
春と並ぶ規模。400軒以上出店。紅葉と器の共演が見どころ |
| 丹波焼陶器まつり |
兵庫県丹波篠山市 |
毎年10月第3土曜・日曜 |
約50の窯元が参加。日本六古窯のひとつ、800年の歴史 |
| 小石原焼陶器まつり |
福岡県朝倉郡東峰村 |
毎年10月下旬 |
飛び鉋・刷毛目で知られる民芸の里の産地市 |
| 砥部焼まつり |
愛媛県砥部町 |
毎年11月初旬 |
白磁に藍色の染付が特徴。約80の窯元が参加 |
| 萩焼まつり |
山口県萩市 |
毎年10月上旬 |
「萩の七化け」で知られる、使い込むほど変化する器の産地市 |
丹波焼陶器まつりは、日本六古窯のひとつである丹波立杭焼の産地で開催されます。800年の歴史を持つ窯元が並ぶ里山の風景は趣深く、ゆったりとした時間の中で器を選べます。
小石原焼陶器まつりは、民芸運動で高く評価された「用の美」の器に出会える場です。飛び鉋や刷毛目といった伝統技法による素朴で力強い器は、日常の食卓で使い込むほどに味わいが増します。
通年・不定期開催の陶器市
春秋の定期開催以外にも、各地で不定期に陶器市やクラフトフェアが開催されています。
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せともの祭(愛知県瀬戸市):毎年9月第2土曜・日曜。瀬戸焼の産地市
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信楽陶器まつり(滋賀県甲賀市):毎年10月上旬。たぬきの置物で有名な信楽焼
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清水焼の郷まつり(京都市山科区):毎年10月第3金〜日曜。京焼・清水焼の産地市
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波佐見陶器まつり(長崎県波佐見町):毎年GW期間。近年人気急上昇の産地
各陶器市の最新の開催情報は、公式サイトや地元観光協会のサイトで確認できます。
年によって開催日程が変更になることがあるため、お出かけ前に必ず最新情報をチェックしてください。
陶器市を楽しむための5つのコツ

陶器市は広大な会場に多数の出店が並ぶイベントです。事前の準備と心構え次第で、楽しさが大きく変わります。ここでは、陶器市を最大限に楽しむためのコツをお伝えします。
朝一番に行く|人気の器は午前中に売り切れる
陶器市は
午前中が最も品揃えが豊富です。人気作家の器や窯元のB品・アウトレットは、開場直後に売り切れることが珍しくありません。
お目当ての窯元や作家がいる場合は、開場時間に合わせて到着することをおすすめします。午後はゆっくりと会場を回りながら、思いがけない出会いを楽しむ時間に充てましょう。
持ち物を万全に|器を安全に持ち帰る準備
陶器市への持ち物チェックリストです。
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大きめのエコバッグ・トートバッグ:購入した器を入れるために必須
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新聞紙・プチプチ(エアキャップ):割れ物保護用
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現金:屋外テント市では現金のみの出店が多い
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歩きやすい靴:広い会場を歩き回るため必須
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飲み物:特に春のGW期間は暑くなることも
作家・職人と話す|器の背景を知る楽しさ
陶器市の醍醐味は、
作家や職人に直接話を聞けることです。「どんな土を使っていますか?」「この釉薬はどうやって出した色ですか?」「どんな料理に合いますか?」
こうした会話を通じて、器の背景にある物語を知ることができます。購入後も「あの職人さんが作った器だ」と思い返すたびに、器への愛着が深まります。
使うシーンを想像して選ぶ|「何を盛るか」で器を選ぶ
元料理人として、器選びのアドバイスをひとつ。
「この器にどんな料理を盛りたいか」を想像しながら選ぶと、実際に使って満足できる器に出会えます。
見た目の美しさだけで選ぶと、自宅に帰ってから「何を盛ればいいんだろう」と戸惑うことも。煮物を盛りたいなら深さのある鉢を、前菜を並べたいなら小皿のセットを。使うシーンを具体的にイメージして選ぶと、器は毎日の食卓で活躍してくれます。
無理に買わない|「出会い」を楽しむ心構え
陶器市では、たくさんの魅力的な器を前にして「あれもこれも」と買いたくなるものです。しかし、
本当に気に入った器だけを厳選することも大切です。
「この器がないと食卓が完成しない」と思えるもの、「この器で料理を盛りつけたい」と心から感じるものに出会えたら、それが運命の一枚です。
よくある質問(FAQ)

陶器市について、よくいただく質問にお答えします。
Q. 陶器市ではどのくらいの予算が必要ですか?
器の価格帯は幅広く、
1点300円〜数万円まで様々です。日常使いの器を3〜5点購入するなら5,000〜15,000円程度あれば十分です。作家ものの一点物や大きな花器などは10,000円以上するものもあるため、目的に合わせて予算を組んでおくとよいでしょう。
Q. 雨の日でも陶器市は開催されますか?
多くの陶器市は
雨天でも開催されます。テントが設営されている出店は雨天時も営業していますが、屋外のため足元がぬかるむことがあります。雨具と歩きやすい靴を準備しておくと安心です。台風などの荒天時は中止になることもあるため、公式サイトで最新情報を確認してください。
Q. 陶器市で購入した器は発送してもらえますか?
大きな陶器市の場合、会場内に
宅配便の受付所が設けられていることが多いです。大量に購入した場合や、大きな器を購入した場合は、宅配便で自宅に送ると安心です。個別の出店でも配送対応をしている場合があるので、購入時に確認してみてください。
Q. 初心者におすすめの陶器市はどこですか?
初めてなら、
有田陶器市または
益子陶器市(春)がおすすめです。規模が大きく出店数が豊富なため、様々な器を比較しながら自分好みのスタイルを見つけることができます。アクセスも比較的良好で、食べ歩きグルメや体験コーナーも充実しています。
いとをかしが選ばれる理由|陶器市の感動をご自宅でも

陶器市で器の魅力に触れると、「もっと良い器を日常に取り入れたい」という気持ちが芽生えます。いとをかしでは、産地を訪れるのと同じ感動を、ご自宅からでも体験していただけるよう、厳選した器をお届けしています。
生涯破損保証|割れても無料で金継ぎ修理
いとをかしでは、
当店でご購入いただいた器が万が一割れても、無料で金継ぎ修理をお受けしています。陶器市で見つけた大切な一枚のように、日常使いの器も安心して長く使い続けていただきたい。その思いから生まれたサービスです。
元料理人が産地を巡って選んだ器
私たちは、有田・益子・波佐見・美濃など日本各地の産地を直接訪れ、
職人の手仕事を確認し、実際に料理を盛りつけて選んだ器だけを取り扱っています。陶器市で作家と対話しながら器を選ぶ体験を、日々の仕入れでも大切にしています。
産地直送の本物の手仕事品
日本各地の産地から厳選した
職人の手仕事品を産地直送でお届けしています。陶器市に足を運ぶ時間がない方にも、産地の器の魅力を感じていただけます。
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まとめ|陶器市は産地の器と出会える年に一度の特別な機会

この記事では、
全国の主要陶器市の開催時期と見どころ、楽しむためのコツをまとめました。
大切なポイントを整理します。
- 陶器市は春(4〜5月)と秋(10〜11月)に全国各地で開催される
- 日本最大規模は有田陶器市(佐賀)、関東最大は益子陶器市(栃木)
- 笠間・九谷・美濃・丹波・小石原・砥部・萩など、各産地に特色ある陶器市がある
- 楽しむコツは朝早めの到着・持ち物準備・作家との会話・使うシーンの想像
- 開催日程は年によって変わるため、必ず公式サイトで最新情報を確認する
- 陶器市は器との「一期一会」を体験できる特別な場
日本には、何百年もの歴史を持つ器の産地が数多くあります。その産地に足を運び、職人が丹精込めて作った器を直接手に取る。この体験は、器を「道具」ではなく「生活のパートナー」として大切にするきっかけになるはずです。
陶器市で器の世界に触れたら、ぜひいとをかしの器もご覧ください。日本各地の産地から厳選した器を、
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*いとをかし編集部は、元料理人のメンバーを中心に、器と食の関係を深く探求しながら伝統工芸品の魅力を発信しています。*