青磁とは?
青磁(せいじ)とは、主に中国や日本で生産される陶磁器の一種で、独特の青い釉薬をかけた磁器を指します。青磁は、珍重される磁器のひとつで、中国では宋代以降に発展し、日本にも伝えられ、独自の発展を遂げました。
青磁は、石灰と石英、膨潤土を主原料とし、高温で焼成した陶器に、鉄分の多い釉薬をかけて作られます。焼成の際、窯内の酸素量が釉薬の色合いに大きな影響を与えます。酸素が十分にある場合には淡い青色になり、窯内の酸素が不足する場合にはより濃い青色になります。
青磁の特徴は、釉薬が陶器の表面に吸い付くように滑らかに伸び、上品で清涼感のある青色を持つことです。また、釉薬の透明感があり、光沢が美しく、品のある風合いがあります。
青磁は、主に茶道具、花器、鉢などに使われ、高級感や気品があり、日本の伝統文化を象徴する陶器のひとつとして、多くの人々から愛されています。