磁器(じき)は、高温で焼成した陶器のうち、石英、長石、膨潤土などの原料からできた高純度の陶土に、高温で焼成したものを指します。磁器は、硬質で薄く、軽く、透明感があり、釉薬の発色もよく、美しい音がするなどの特徴があり、高級な陶器として扱われます。
磁器は、中国で発明されたとされ、唐代以降に発展し、その技術は周辺国にも伝えられました。日本にも磁器の技術は伝えられ、長崎県の有田や佐賀県の伊万里で生産された磁器は、世界的に有名です。
磁器は、粘土に研磨した石や鉱物を混ぜることで耐久性を高め、焼成によって高温で結晶化することで、硬く、耐久性に優れた素材に仕上がります。また、釉薬と呼ばれる表面の薄いガラス質の被膜をかけることで、美しく光沢があり、多様な表現が可能です。
磁器は、主に食器、花器、茶器、美術品などに使われ、その美しさや高級感から、贈答品やコレクションアイテムとしても人気があります。