大切にしていた器が、ふとした瞬間に手からすべり落ちてしまった。そんな経験はありませんか?
長年使い続けてきた器ほど、割れたときの喪失感は大きいものです。「もう少し丁寧に扱えばよかった」「捨てるしかないのかな」と、後悔と寂しさが入り混じる気持ち、私たちはよく知っています。
器の保証という考え方が、日本の食器市場にまだ十分に広まっていないことも、私たちがこの記事を書こうと思った理由のひとつです。実は、器が割れてしまっても修復できる技術があること、そして保証サービスを活用することで器との関係が大きく変わることを、ぜひ知っていただきたいのです。
この記事では、
器の保証サービスの基本から、割れた器の修復方法、長く使うための日常的なケア、そして当店「いとをかし」ならではの生涯破損保証まで、幅広くご紹介します。
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食器の保証サービスとは?基本をおさえよう

食器を購入する際、「保証」について考えたことはあるでしょうか。家電製品やバッグには当たり前についている保証も、食器の世界ではまだまだ馴染みが薄いのが現状です。
しかし、
器の保証についての理解を深めることで、器選びの視点が変わり、より豊かな器との付き合い方が生まれます。まずは食器保証の基本から、素材別の特性、そして保証があることで変わる器への向き合い方までを整理していきましょう。
一般的な食器の保証とはどんなもの?
市場に流通している食器の多くは、
製造上の欠陥に対する保証のみを設けているのが一般的です。たとえば、購入直後に釉薬の剥がれやひび割れが発見された場合に交換対応するといったもの。しかしこれは「壊れにくい製品を届ける」という品質保証であり、使用中に誤って割ってしまった場合には適用されないことがほとんどです。
百貨店や食器専門店でも、落下や衝撃による破損は「お客様の過失」として処理されるのが業界の慣習でした。つまり、
使用中の破損に対して保証を受けられる食器ショップは、国内でもほぼ存在しないというのが実態です。
だからこそ、私たちは「器を割ってしまうことは、誰にでも起こりうること」という視点から保証を考え直す必要があると感じています。
陶磁器・漆器・ガラスなど素材別の壊れやすさと保証の考え方
器の素材によって、割れやすさや欠けやすさは大きく異なります。
素材の特性を知ることは、保証を考えるうえでも重要な視点です。
陶磁器(陶器・磁器)は、日本の食卓でもっとも馴染み深い素材です。磁器は硬く緻密ですが、衝撃には意外と弱く、落とすと割れやすい性質があります。陶器は磁器よりも厚みがあり温かみのある質感が魅力ですが、吸水性があるためカビやにおいが移りやすい点も特徴です。
漆器は、木地に漆を塗り重ねた日本の伝統工芸品です。比較的衝撃に強い一方、直射日光や食洗機の熱に弱く、剥がれや変形が起こりやすいため、取り扱いに気をつかう必要があります。
ガラス器は透明感が美しい反面、硬い床や他の食器との接触で割れやすいのが最大の弱点です。熱湯を急に注ぐことで割れる「熱割れ」も起こりやすく、保証の観点でも注意が必要です。
どの素材であれ、
「割れることがある」という前提で保証の仕組みを設けることが、器を長く大切にするための本質的なアプローチだと私たちは考えています。
保証があることで変わる、器との向き合い方
「割れたら終わり」という不安が頭にあると、どうしても器を恐る恐る扱ってしまいます。普段使いせずに飾り棚に置いたまま、という方も少なくないはずです。
しかし、
保証があると分かっていれば、器をもっと日常の食卓に連れ出せるようになります。毎日の朝ごはんに使い込むからこそ、器は風合いを増し、あなただけの表情を持ち始めます。料理と器が引き立て合う瞬間が、日々の食卓に生まれます。
元料理人として厨房で器を扱い続けてきた経験からも、「使われてこそ器は生きる」と心から感じています。保証という安心感は、器を棚から解放するための大切な鍵なのです。
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器が割れてしまったとき、どうすればいい?

器が割れてしまったとき、多くの方が「捨てるしかない」と思ってしまいます。しかし本当にそれしか選択肢はないのでしょうか。
実は割れた器には、美しく蘇らせる方法があります。ここでは、割れた後の選択肢として知っておいてほしいことと、
金継ぎという伝統的な修復技法の魅力についてお伝えします。
割れた器を捨てる前に考えてほしいこと
器が割れたとき、まず深呼吸をしてほしいのです。衝動的にゴミ箱へ捨てる前に、
その器との思い出やなりたちを少し思い出してください。
旅先で選んだ器、誰かからもらった器、使い込んでようやく馴染んできた器。それらには、数字では測れない価値があるはずです。割れた断面を見てみると、意外ときれいに2〜3ピースに割れているだけで、接合できる状態であることも多いものです。
陶磁器の欠片は、捨てる際にも新聞紙で包んで「陶器」として分別するなど、安全な廃棄が必要です。でもその前に一度、
修復の可能性を探ってみることを強くお勧めします。
金継ぎとは?伝統的な修復技法の魅力
金継ぎ(きんつぎ)とは、割れたり欠けたりした器を漆で接着し、その継ぎ目を金粉や銀粉で装飾する日本伝統の修復技法です。室町時代から続くとされ、割れた跡を隠すのではなく
美として昇華させるという独自の美意識を持ちます。
金継ぎを施した器は、割れる前とは異なる、唯一無二の表情を持つようになります。金の筋が走る器は、むしろ以前よりも美しいと感じる方も多く、その歴史や修復の痕跡ごと愛でることができます。
西洋の文化では傷や欠点を隠すことが一般的ですが、日本には
「不完全さの中に美を見出す」という侘び寂びの美意識があります。金継ぎはまさにその精神の体現であり、割れた器を蘇らせるだけでなく、器に新たな物語を与えてくれる技法です。
修理費用の目安と依頼先の選び方
金継ぎの修理費用は、破損の状態や依頼先によって異なりますが、
一般的な相場は1か所あたり3,000円〜15,000円程度が目安です。割れた枚数や欠片の数が多いほど費用は上がります。
依頼先としては、漆芸家や金継ぎ師のアトリエへの個別依頼、金継ぎ教室での体験的な修復、そして当店のような
保証付きの器専門店のサービスを利用する方法があります。
依頼先を選ぶ際には、使用する漆が本漆かどうかを確認することが重要です。市販の「かんたん金継ぎキット」では合成漆を使用するものも多く、耐久性や安全性に差があります。食器として日常使いするものには、
本漆を使った正統な金継ぎを選ぶことをお勧めします。
当店「いとをかし」では、購入いただいた器が割れた場合、
無料で金継ぎ修理を行う生涯破損保証をご用意しています。費用の心配をせずに修理を依頼できる点で、多くのお客様にご安心いただいています。
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器を長く使うために知っておきたい取り扱いのコツ

保証があると分かっていても、やはり器は大切に扱いたいものです。日々の取り扱いに少し気をつけるだけで、器の寿命は大きく変わります。
元料理人として多くの器を日常的に扱ってきた経験から、
実際に役立つケアのポイントをお伝えします。使い込むほど育つ器の魅力についても、ぜひ感じてみてください。
洗い方・乾燥・収納で気をつけたいポイント
洗い方では、柔らかいスポンジを使い、熱湯での急激な温度変化を避けることが基本です。金彩・銀彩が施された器や漆器は、食洗機の使用を避けましょう。摩擦で装飾が剥がれる原因になります。
乾燥は、自然乾燥が理想的です。特に陶器は吸水性があるため、しっかり乾燥させてから収納しないとカビの原因になります。拭いた後も逆さにして30分ほど置いてから収納するのがおすすめです。
収納は、器同士が直接重ならないように布やペーパーを挟むのが理想です。特に金彩の器や薄い磁器は、重ねることで細かな傷がついてしまうことがあります。棚に並べる際は、
取り出しやすい高さに置くことも、落下事故を防ぐうえで大切なポイントです。
使い込むほど育つ器の魅力と経年変化
器には、
使い込むことで表情が変わる「育つ器」があります。たとえば信楽焼や備前焼などの土ものは、使うたびに油分や食材のエキスが染み込み、独特のつやや深みが増していきます。これを「景色がつく」と表現することもあります。
漆器も同様に、使うほどに漆の艶が深まり、使い始めのころとは全く異なる美しさを持つようになります。
「育てる」という感覚で器と接することで、単なる道具を超えた愛着が生まれます。
私たちが器を「表現の舞台」と表現するのも、この経年変化があるからです。料理が器の上で美しく輝く瞬間の積み重ねが、器に歴史と表情を刻んでいく。その過程ごと楽しんでほしいと思っています。
保証サービスがあっても大切にしたい、器への敬意
保証があるからといって、器を乱暴に扱っていいわけではありません。それは当然のことですが、もう一歩踏み込んで考えてみると、
器への敬意そのものが、食卓の豊かさをつくると私たちは感じています。
産地の職人が手間をかけて作り上げた器には、技術と時間と心が込められています。それを受け取った私たちがどう扱うか。料理を盛り付けるとき、食事を終えて洗うとき、棚にしまうとき。そのひとつひとつの所作が、器との関係を深めていきます。
保証は「万が一の時のセーフティネット」です。しかしその前に、
器を丁寧に扱う習慣こそが、長く大切に使うための本質だと私たちは考えています。
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よくある質問(FAQ)

器の保証や金継ぎについて、お客様からよくいただくご質問をまとめました。購入前の疑問解消にお役立てください。
Q. 生涯破損保証はどんな割れ方でも対応してもらえますか?
はい、基本的にどのような割れ方でも対応しております。ご使用中の落下や衝撃による破損はもちろん、欠けや大きくひびが入った場合にも、状態を確認のうえ金継ぎ修理でお直しいたします。ただし、紛失や盗難など器そのものがない場合はご対応が難しい場合がございます。詳細はお気軽にご相談ください。
Q. 金継ぎ修理にはどのくらいの期間がかかりますか?
本漆を使った正統な金継ぎは、漆を何層にも塗り重ねながら乾燥させる工程があるため、
おおよそ1〜3か月程度のお時間をいただきます。破損の状態や修理の込み具合によって変動することがありますが、受け付け時に目安の期間をお伝えしております。お急ぎの場合はご相談ください。
Q. 保証付きの器は価格が高くなりますか?
当店の
生涯破損保証は、購入価格に追加料金なしで付帯しております。保証のために別途費用が発生することはありません。産地直送の本物の手仕事品をお届けする価格の中に、保証サービスも含まれておりますので、安心してお選びください。
Q. オンラインで購入した器も保証の対象になりますか?
はい、当店のオンラインショップでご購入いただいた器も、すべて生涯破損保証の対象です。購入時のご注文番号や購入履歴をご確認いただければ、スムーズに修理手続きを進めることができます。遠方にお住まいの方も、
器を郵送いただく形で修理対応しております。
Q. 複数枚セットで購入した場合、1枚だけ割れても保証されますか?
はい、セット購入いただいた場合でも、
1枚ずつ個別に保証が適用されます。割れた1枚のみをお送りいただければ、修理後にお返しいたします。残りの器と合わせて引き続きお使いいただけますので、セット購入でも安心してお使いください。
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いとをかしが選ばれる理由|業界唯一の生涯破損保証

「器を買うならいとをかしで」と言っていただけるお客様が増えているのは、私たちが器と真剣に向き合い続けてきたからだと思っています。
元料理人として厨房で器と向き合い、職人の手仕事と産地の息吹を直接感じながら選んできた器たち。そしてその器を、安心して長く使ってもらいたいという思いから生まれた保証サービスについて、詳しくお伝えします。
割れても無料で直せる、業界唯一の生涯破損保証とは
当店「いとをかし」では、
購入いただいたすべての器に、生涯破損保証を無料でお付けしています。これは業界でも唯一の取り組みです。
器が割れてしまったとき、追加費用なしで金継ぎ修理を行い、お客様のもとへお返しします。「大切にしていたのに割れてしまった」という悲しみを、「修理して戻ってきた」という再会の喜びに変えたい。その思いで、この保証を作りました。
一生ものの器だからこそ、一生涯のサポートが必要だと考えています。
器を購入することは、当店との長いお付き合いの始まりです。修理を通じてお客様と器の関係に寄り添い続けることを、私たちは大切にしています。
▶ いとをかしの生涯破損保証付き器をチェックする
元料理人が実際に使って選んだ、産地直送の本物の器
私たちが扱う器は、すべて
日本各地の産地を実際に訪れ、職人と話し、料理を盛り付けて確かめてから選んだものです。
益子、波佐見、有田、信楽、萩、美濃。それぞれの産地には、長い歴史の中で培われた独自の技と美意識があります。私たちは産地を訪れるたびに、職人の手仕事の凄みと、その土地の風土が器に宿る不思議さに感動します。
元料理人として「料理が一番おいしそうに見える器はどれか」という視点で選ぶことで、食卓での器の存在感を大切にしています。
見た目の美しさだけでなく、使い勝手や料理との相性も含めて厳選した器たちです。
▶ いとをかしの産地直送セレクトをチェックする
金継ぎで蘇る器が教えてくれる「ものを大切にする文化」
金継ぎという技術は、器を直すだけでなく、
「ものを大切にする」という日本の文化そのものを体現しています。
壊れたら捨てる、という消費文化が広がる現代だからこそ、割れた器を修理して使い続けるという選択に、新しい豊かさがあると私たちは感じています。金継ぎで修復された器は、割れる前の器とは違う、より深い物語を持つ一点物になります。
「直して使い続ける」という行為は、環境への配慮にもつながります。そしてその器が食卓に並ぶとき、それはただの食器ではなく、
時間と思い出を積み重ねた、かけがえない存在になっているはずです。
当店は、器を通じて「ものを大切にする文化」を次の世代へ伝えていきたいと思っています。
▶ いとをかしの金継ぎサービスについて詳しく見る
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まとめ|器の保証を知って、安心できる器選びを

器の保証について、基本的な考え方から金継ぎの魅力、日常のケア方法まで幅広くお伝えしてきました。最後に、記事の要点を整理してお伝えします。
食器の保証で変わる、器との長い付き合い方
この記事でお伝えしてきたことを振り返ります。
器の保証は、一般的な食器市場ではほとんど存在しない仕組みです。しかし「割れることは誰にでも起こりうること」という前提に立てば、保証は器を安心して日常使いするための大切な条件になります。
割れてしまったときには、捨てる前に
金継ぎ修理の可能性を考えてみてください。金継ぎは割れを美として昇華させる日本の伝統技術であり、器に新たな命と物語を与えます。費用の目安は1か所3,000円〜15,000円程度ですが、当店の生涯破損保証なら無料で対応しています。
日常のケアでは、柔らかいスポンジで丁寧に洗い、しっかり乾燥させてから収納する。器同士を重ねる際には布を挟む。この基本を守るだけで、器の寿命は大きく伸びます。そして使い込むことで育つ器の魅力を、ぜひ日々の食卓で感じてみてください。
保証という安心感をベースに、器を棚から出して日常の食卓で活躍させること。それが器との豊かな関係の出発点です。
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元料理人が実際に料理を盛り付けながら選んだ器たちは、見た目の美しさはもちろん、食卓での使い心地にもこだわった一品ばかりです。割れてしまっても金継ぎで無料修理。そのまま長年使い続けることができます。
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*いとをかし編集部は、元料理人のメンバーを中心に、器と食の関係を深く探求しながら伝統工芸品の魅力を発信しています。*