金継ぎで器を長く使う|修復の方法・費用・お手入れまで徹底解説
大切にしていた器が割れてしまったとき、あなたはどうしていますか?
「もったいないけれど、仕方がない」と捨ててしまった経験は、誰にでも一度や二度あるのではないでしょうか。私たちも、厨房で長年愛用していた器を割るたびに、その喪失感を痛いほど感じてきました。
しかし、金継ぎという技術を知ってからは、考え方が変わりました。割れた器は終わりではなく、新たな表情を持つ器として再び食卓に戻ってくる。そのことを、多くの方に知っていただきたいのです。
この記事では、金継ぎを使って器を長く使うための知識を、修復の仕組みから日常のお手入れ、プロへの依頼方法、金継ぎ後のケアまで、元料理人の視点を交えながら丁寧にお伝えします。大切な器を一生モノにしたい方に、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。

金継ぎは、日本に古くから伝わる器の修復技術です。単に「直す」だけではなく、割れや欠けの跡を金で装飾することで、器に新しい美しさをもたらします。
このセクションでは、金継ぎの意味と歴史から、修復の仕組み、そして修復によって生まれる愛着の変化まで、順を追って解説します。

どれほど丁寧に作られた器でも、日々の扱い方次第で寿命は大きく変わります。金継ぎで修復する前に、まずは器を傷めない日常のケアを身につけることが、長く使い続けるための第一歩です。
ここでは、素材別の洗い方、収納のコツ、そして新しい器を使い始める前に行う「目止め」について解説します。

大切な器が割れてしまったとき、まず考えるのは「どうすれば元に戻せるか」ということではないでしょうか。金継ぎには、自分で挑戦する方法とプロに依頼する方法があります。どちらを選ぶかは、器の状態・用途・予算によって変わります。
このセクションでは、それぞれの方法の特徴と注意点を整理します。

金継ぎで修復された器は、正しいケアを続けることでさらに長く使い続けることができます。修復した器には少しだけ特別な扱いが必要ですが、それは難しいことではありません。
ここでは、金継ぎ箇所の扱い方、料理の盛り方、そして器と長く付き合うための考え方をお伝えします。

金継ぎや器のお手入れについて、よくいただく質問をまとめました。疑問を解消してから、器との長いお付き合いをスタートしてください。

いとをかしが提供しているのは、器だけではありません。器を長く使い続けるための「安心」と「文化」をともにお届けすることを大切にしています。
ここでは、私たちのサービスの特徴と、なぜ多くのお客様に選んでいただいているのかをお伝えします。

この記事では、金継ぎで器を長く使うための知識を、歴史・日常ケア・修復の判断・金継ぎ後のお手入れまで幅広くお伝えしてきました。
最後に、大切なポイントを整理します。
- 金継ぎは室町時代に生まれた日本の修復技法。割れた跡を金で美しく見せる文化
- 日常のお手入れは素材(陶器・磁器・漆器)に合わせて行うことが基本
- 使い始めの目止めと正しい収納が、器を長持ちさせる大切な習慣
- 自分でDIYするか、プロに依頼するかは、器の用途と破損状況で判断する
- 食器として使う金継ぎは、本漆使用・食器使用可の仕上げを確認すること
- 金継ぎ後の器は、手洗い・金属製カトラリーを避けることで美しさを長く保てる
- 器を「育てるもの」と捉えることが、長く使い続けるための根本の心がけ
割れた器を捨てるのではなく、金継ぎで蘇らせて再び食卓に迎え入れてください。その一枚が、あなたにとって一生モノの器になるはずです。
いとをかしでは、当店で購入した器の金継ぎ修理を生涯無料でお受けしています。器を長く大切に使いたいすべての方に、ぜひ私たちの器とサービスを体験していただければ幸いです。
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*いとをかし編集部は、元料理人のメンバーを中心に、器と食の関係を深く探求しながら伝統工芸品の魅力を発信しています。*
金継ぎとは?器を長く使うための修復技術

金継ぎの意味と歴史|日本が生んだ「直して使う」文化
金継ぎ(きんつぎ)とは、割れたり欠けたりした陶磁器を漆で接着し、継ぎ目に金粉や銀粉を蒔いて仕上げる日本伝統の修復技法です。 その起源は室町時代(15〜16世紀)にまで遡ります。当時の茶人たちが、割れた茶碗を金継ぎで修復してそのまま使い続けたことが、この技術を広めるきっかけになったとされています。「割れた跡をあえて隠さず、金で美しく見せる」という発想は、傷や不完全さに価値を見出す「わびさび」の精神とも深く結びついています。 現代でも、金継ぎは「直して長く使う」文化の象徴として、国内外から注目を集めています。使い捨てではなく、修復して使い続けるという考え方は、今の時代にこそ大切にしたい価値観です。割れた器が蘇る仕組み|漆と金粉が生む唯一の景色
金継ぎの工程は、大きく「接着」「整形」「仕上げ」の三段階に分けられます。 まず、割れた部分を本漆(ほんうるし)と呼ばれる天然の漆で接着します。漆は強力な天然接着剤であり、乾燥後は耐水性・耐久性にも優れています。次に、継ぎ目に漆を盛り上げて形を整え、乾燥を繰り返しながら表面を滑らかに仕上げていきます。最後に、継ぎ目に金粉・銀粉・金消粉(きんけしこ)などを蒔いて、美しい仕上げを施します。 この工程には、早くても数週間から数ヶ月かかります。漆は湿度と温度を管理しながら少しずつ乾燥させる必要があるため、急ぐことができません。その時間と手間こそが、金継ぎの器に宿る「唯一無二の景色」を生み出すのです。金継ぎと器の寿命|修復することで愛着はどう変わるか
元料理人として長く厨房に立ってきた私たちは、器に対して人一倍の思いを持っています。料理を盛るたびに感じるのは、「器もまた、料理の一部だ」ということ。だからこそ、器が割れたときの喪失感も大きい。 しかし、金継ぎで修復された器を手にしたとき、それまでとは違う感情が芽生えました。割れた跡が「歴史」になるのです。この器はここで割れた、そしてこうして蘇った。その記憶が器に刻まれることで、愛着はより深くなります。 器の寿命という観点からも、正しく修復された金継ぎは十分な強度を持ちます。日常使いに耐えられる品質で仕上げられた器は、修復前と同様に、またはそれ以上に大切に扱われることで、さらに長く使い続けることができます。器を長く使うために知っておきたい日常のお手入れ

洗い方のポイント|陶器・磁器・漆器ごとの正しいケア
器の素材によって、洗い方には違いがあります。素材に合わないケアを続けていると、知らず知らずのうちに器を傷めてしまいます。 陶器は吸水性があるため、汚れが染み込みやすい素材です。使用後はなるべく早めに洗い、しっかりと乾燥させることが大切です。柔らかいスポンジと中性洗剤を使い、表面を優しく洗いましょう。研磨剤入りのスポンジは表面を傷つけるため避けてください。 磁器は陶器に比べて吸水性が低く、汚れが落ちやすい素材です。ただし、硬いため衝撃には弱く、ぶつけると欠けやすい面があります。洗うときはシンクの中に布巾を敷くと、滑り止めと衝撃吸収の両方の効果があります。 漆器は熱と乾燥に弱い素材です。食洗機・電子レンジは厳禁。洗うときはぬるま湯と柔らかいスポンジで、優しく丁寧に。洗い終わったらすぐに水気を拭き取り、直射日光の当たらない場所で保管してください。収納と積み重ね方|欠けや割れを防ぐための保管の工夫
器が割れたり欠けたりする原因の多くは、使用中ではなく収納中の積み重ねによるものです。 陶器や磁器を積み重ねる場合は、器と器の間に布巾や専用のプレートペーパーを挟む習慣をつけましょう。素材同士が直接触れ合うと、表面に細かい傷がつき、やがて欠けや割れの原因になります。 また、棚の奥に詰め込みすぎると、取り出すときに他の器にぶつかりやすくなります。取り出しやすい余裕を持って収納することが、長く使うための地味ながら大切なポイントです。 重い器を上に積まないこと、高い棚には軽いものを置くこと。この二点を守るだけで、器の破損リスクは大きく下がります。使い始めの目止め|新しい器を長持ちさせる最初の一手
目止め(めどめ)とは、陶器の細かい気孔に米や片栗粉のとぎ汁を染み込ませることで、汚れや水分の吸収を防ぐ処理のことです。新しい陶器を使い始める前に一度行うだけで、器の耐久性と使い勝手が大きく向上します。 目止めの方法は、たっぷりの水に少量の米を入れて炊いた「お粥」を用意し、器をそのお粥の中に浸けて一晩置くだけです。翌日、器を取り出して洗い流し、よく乾燥させれば完了です。 「最初の一手を惜しんで後で後悔する」よりも、最初から丁寧に扱う。この積み重ねが、器を何十年も使い続けることに繋がります。器が割れたときの正しい判断|自分で直すか、プロに依頼するか

自分で金継ぎに挑戦する場合|必要な道具と基本の流れ
近年、DIY金継ぎキットが市販されるようになり、自宅で金継ぎに挑戦する方が増えています。基本的なキットには、合成漆・金粉・筆・ヤスリ・接着剤などが含まれており、価格は3,000円〜10,000円程度です。 基本の流れは以下の通りです。 まず、割れた部分を合成漆で接着し、完全に乾燥させます。次に、継ぎ目を整えながら数回漆を重ね、最後に金粉を蒔いて仕上げます。乾燥時間を含めると、全工程で1〜3週間程度かかります。 ただし、DIYキットで使われる合成漆(かぶれにくいが耐久性は本漆より低い)は、本格的な金継ぎとは異なります。装飾として楽しむには十分ですが、食器として長期間使い続けるには、プロの本漆仕上げが安心です。プロに依頼する場合|費用の相場と依頼の手順
プロの金継ぎ職人に依頼した場合、費用は1点につき5,000円〜30,000円程度が一般的な相場です。破損の程度・器のサイズ・使用する素材(本漆か合成漆か)によって費用は大きく変わります。 依頼の手順としては、まず器の写真と破損状況を金継ぎ職人や工房に送り、見積もりをもらうところから始まります。その後、器を郵送または持参して修復を依頼します。仕上がりまでの期間は、1ヶ月〜3ヶ月程度が目安です。 プロに依頼する最大のメリットは、食器として安全に使い続けられる本漆仕上げが得られることです。長く使いたい器、思い出のある器こそ、プロの手に委ねることをお勧めします。食器への金継ぎで注意したいこと|安全性と素材の選び方
金継ぎを施した器を食器として使う場合、素材の安全性には十分注意が必要です。 本漆は完全に乾燥・硬化すれば安全な素材ですが、硬化が不十分な状態で食品に触れると問題が生じることがあります。また、DIYキットに含まれる合成漆の中には、食器への使用を想定していない製品もあるため、購入前に必ず用途を確認してください。 金の素材についても注意が必要です。純金粉・金消粉は安全ですが、真鍮粉(銅と亜鉛の合金)を使った製品は食器には向きません。食器として使い続けることを前提に金継ぎを依頼する場合は、「食器使用可の本漆仕上げ」であることを職人に明確に伝えましょう。金継ぎ後の器をさらに長く使うための心がけ
金継ぎ箇所の扱い方|傷めずに使い続けるためのポイント
金継ぎが施された部分は、元の器と同様に扱って問題ありませんが、いくつかの点に気を配ると、金の美しさをより長く保つことができます。 まず、食洗機の使用は避けることをお勧めします。高温の水流は漆の劣化を早める可能性があります。手洗いで、柔らかいスポンジを使って優しく洗いましょう。 次に、金継ぎの部分を金属製のスプーンやフォークで強く擦らないよう注意してください。金の表面は繊細なため、金属との摩擦で細かい傷がつきやすくなります。木製や陶製のカトラリーと組み合わせて使うと、より安心です。 直射日光が長時間当たる場所に置き続けると、漆が変色しやすくなります。使わないときは日光の当たらない収納場所に保管することが理想的です。修復した器に合う料理の盛り方|元料理人が実践するスタイル
金継ぎを施した器は、金の線が見える盛り方をすることで、料理と器が一体となった美しい景色を生み出します。 元料理人の視点からお伝えすると、金継ぎの器には「余白」を大切にした盛り付けが合います。器いっぱいに料理を盛るのではなく、金の継ぎ目が見えるよう余白を残しながら盛ることで、器の物語が料理を引き立てます。 例えば、金継ぎが施された小鉢に和え物を盛るときは、器の縁近くまで料理を広げるのではなく、中央に静かに盛ります。金継ぎの線が器の縁から見えている状態が、最も器の個性を活かした盛り方です。 白い煮物や透明感のある素材を使うと、金の輝きと料理の色合いがより際立ちます。器と料理が共演する瞬間を、ぜひ楽しんでみてください。器と長く付き合う考え方|「育てる」という視点を持つ
私たちが器と向き合う中で、最も大切にしている考え方があります。それは、器を「使い捨て」ではなく「育てるもの」として見るということです。 陶器は使うほどに味が出ます。漆器は使い込むほどに艶が増します。金継ぎで修復された器は、その跡が増えるたびに、ひとつとして同じものがない「唯一の器」になっていきます。 「器は、それだけでは完成しない。料理があって、器がある。器があって、料理が引き立つ。すべてが揃って初めて、器としても、料理としても完成する。」 この視点を持ち続けることが、器を長く大切に使い続けるための、最も根本的な心がけだと私たちは考えています。よくある質問(FAQ)

Q. 金継ぎの費用はいくらくらいかかりますか?
プロに依頼した場合の費用は、1点につき5,000円〜30,000円程度が一般的な相場です。割れの数・器のサイズ・本漆か合成漆かによって変動します。いとをかしでは、当店で購入した器であれば金継ぎ修理を無料で承っています。Q. 金継ぎした器は食器として安全に使えますか?
本漆を使い、完全に乾燥・硬化させた金継ぎであれば、食器として安全に使用できます。ただし、食器への使用を想定していない合成漆や真鍮粉を使った場合は注意が必要です。プロに依頼する際は「食器使用可の仕上げ」であることを事前に確認しましょう。Q. 自分で金継ぎをするのは難しいですか?
市販のDIYキットを使えば、初心者でも挑戦できます。ただし、本漆を扱う本格的な金継ぎは、乾燥管理・素地調整など専門知識が必要で、習得には時間がかかります。まずはキットで試し、食器として長く使いたい器はプロへの依頼を検討するのが現実的です。Q. 金継ぎ後の器はどのくらい長持ちしますか?
正しく仕上げられた本漆の金継ぎは、適切なケアを続ければ何十年も持ちます。食洗機を避け、柔らかいスポンジで手洗いし、日光の当たらない場所に保管することで、金継ぎの美しさを長く保てます。使い続けるほど漆が馴染み、独特の風合いが深まります。Q. どんな器でも金継ぎで修復できますか?
陶器・磁器・漆器・ガラスなど、多くの素材に対応できます。ただし、欠けた破片がすべて揃っていることが修復の前提となります。細かく粉砕されている場合や、大きく欠けて破片がない場合は、修復が難しいこともあります。状態を見てもらうために、まずは写真で相談することをお勧めします。いとをかしが選ばれる理由|生涯破損保証と無料金継ぎで、器を一生モノに

生涯破損保証とは|割れても無料で金継ぎ修理するサービス
いとをかしでは、当店でご購入いただいた器が万が一割れてしまっても、無料で金継ぎ修理をお受けするサービスを提供しています。これが「生涯破損保証」です。 器は使えば使うほど、割れるリスクも高まります。しかし、割れるたびに修理費用がかかるとなれば、大切に使いたくても躊躇してしまう方もいるでしょう。私たちは、そのような心配をなくしたいと考えました。 割れた器が金継ぎで蘇り、また食卓に戻ってくる。その体験をお客様に何度でもしていただくことが、私たちにとっての喜びです。生涯破損保証は、「器を本当に長く使い続けてほしい」という思いから生まれたサービスです。元料理人が実際に使って選んだ器だから信頼できる
私たちが取り扱う器は、カタログや写真だけで選んだものではありません。元料理人が実際に料理を盛りつけ、手に取り、使い続けて選んだ器だけを扱っています。 料理人として厨房に立ち続けた経験から、器に求めるものは明確です。持ちやすさ・重さのバランス・料理の色が映える釉薬の色合い・洗いやすさ。これらを実際に確認した上で、「この器なら、長く使い続けたい」と確信できたものだけをセレクトしています。 器の良さは、盛り付けて初めてわかります。だからこそ、料理と器を知る視点で選んだ器を、お客様にお届けしたいのです。産地直送の本物の手仕事品|長く使える器の条件を満たす理由
いとをかしの器は、波佐見焼・有田焼・美濃焼など、日本各地の産地から厳選した本物の手仕事品を産地直送でお届けしています。 職人が一点一点手で仕上げた器は、機械生産品にはない密度と強度を持っています。釉薬の厚み・成形の丁寧さ・焼きの均一さ、これらが揃って初めて、長く使い続けられる器になります。 私たちは産地を直接訪れ、職人の手元を見て、仕事の丁寧さを確認した上で取り扱いを決めています。「産地直送」は単なる売り文句ではなく、本物の職人仕事を届けるための選択です。長く使える器を探しているなら、まずいとをかしの器をご覧ください。 いとをかしの器コレクションをチェックするまとめ|金継ぎは、器を長く愛用するための最良の選択

欠けた器を、捨てずに継ぐ。
「縁起が悪い」と言われる欠けた器も、金継ぎで継げば、新しい景色になります。
いとをかしの器は、お買い上げ後も本漆の金継ぎでお戻しできます。修繕のご相談は下記からお気軽にどうぞ。
※ お返事まで3〜5営業日いただきます。
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