「割れてしまったお気に入りの器を、自分の手で直せたら」。そんな想いを抱いたことはありませんか? 金継ぎは、壊れた器を漆と金で美しく修復する日本の伝統技法です。近年、サステナブルな暮らしへの関心の高まりとともに、金継ぎを体験できるワークショップの人気が急上昇しています。
私たちいとをかし編集部は、元料理人のメンバーが実際に複数のワークショップを体験し、初心者の方が安心して参加できる教室を厳選しました。この記事では、
東京・大阪・オンラインで参加できるおすすめの金継ぎワークショップ10選を、費用・所要時間・持ち物まで詳しくご紹介します。
金継ぎワークショップの基礎知識

金継ぎワークショップに参加する前に、知っておきたい基本的な情報を整理しましょう。
金継ぎワークショップとは
金継ぎワークショップとは、職人や専門講師の指導のもとで、
金継ぎの技法を実際に体験・習得できるプログラムです。自分で持ち込んだ欠けや割れのある器を、漆を使って接着し、金粉で美しく仕上げる一連の工程を学びます。
体験タイプは大きく2種類に分かれます。
| タイプ |
所要時間 |
費用相場 |
学べる内容 |
| 1日体験 |
3〜4時間 |
3,000〜8,000円 |
洗浄・接着・成形まで(仕上げは自宅乾燥) |
| 連続講座 |
全4〜8回 |
15,000〜30,000円 |
下準備から金粉仕上げまで全工程 |
| オンライン |
2〜3時間 |
5,000〜12,000円 |
材料キット付き、自宅で講師の指導を受ける |
初心者でも参加できる? 持ち物と準備
ほとんどのワークショップは
初心者歓迎・事前知識不要です。必要なものは以下の通りです。
| 持ち物 |
備考 |
| 割れ・欠けのある陶磁器 |
1〜2点。ガラス・金属は対象外の場合が多い |
| エプロン |
漆が衣服に付くと落ちにくいため |
| 手袋 |
漆かぶれ防止(教室で用意される場合も) |
道具や材料(漆・金粉・筆・ヘラなど)はワークショップ側で用意してくれるのが一般的です。
手ぶらで参加できる教室も多いので、持ち物については事前に確認しましょう。
本漆と合成漆の違いを知っておこう
ワークショップで使われる漆には、
本漆(天然漆)と
合成漆(新うるし・エポキシ系)の2種類があります。
本漆は食品衛生上安全で、修復した器を食器として使い続けることができます。ただし乾燥に時間がかかり(2〜4週間)、漆かぶれのリスクがあります。合成漆はかぶれにくく乾燥が速いものの、食品に触れる用途には向かない場合があります。
修復した器を日常の食卓で使いたい方は、本漆を使う教室を選ぶのがおすすめです。
東京のおすすめワークショップ5選

東京都内では金継ぎワークショップが豊富に開催されています。アクセスの良さや講師の専門性など、教室ごとの特徴をまとめました。
工芸品ショップ・ギャラリー併設型
器を扱う専門ショップやギャラリーが主催するワークショップは、
器の文化を大切にする空間で体験できるのが魅力です。修復に使う器の選び方や、器の歴史について講師から聞けることも多く、金継ぎへの理解が深まります。
費用は1日体験で5,000〜8,000円が相場です。体験後にギャラリーの器を購入できる楽しみもあります。表参道や蔵前エリアを中心に、定期的に開催されている教室があります。
カルチャーセンター・陶芸教室型
NHK文化センターや
朝日カルチャーセンターなどの大手カルチャーセンターでは、連続講座形式の金継ぎ教室が充実しています。駅近でアクセスが良く、体系的に技術を学べるのが特徴です。
連続講座の費用は全6回で20,000〜30,000円程度(材料費別途の場合あり)。基礎から応用まで段階的に学べるため、
本格的に金継ぎを身につけたい方に向いています。
作家・職人のアトリエ型
金継ぎ職人が自身のアトリエで開催する少人数制のワークショップは、
プロの技を間近で見られる貴重な機会です。定員が5〜8名程度と少ないため、一人ひとりに丁寧な指導が受けられます。
費用は1日体験で6,000〜10,000円程度。人気の講師は予約がすぐに埋まるため、開催情報をこまめにチェックしておきましょう。
区民講座・公共施設型
東京都内の区民館や生涯学習センターでも、
自治体主催の金継ぎ講座が開催されることがあります。費用が1,000〜3,000円と非常にリーズナブルなのが最大のメリットです。広報誌や自治体のウェブサイトで募集されるため、お住まいの地域の情報を定期的にチェックしてみてください。
百貨店・イベントスペース型
伊勢丹や三越などの百貨店が、催事として金継ぎワークショップを開催することもあります。
気軽に参加しやすい雰囲気で、買い物のついでに体験できるのが魅力です。費用は3,000〜5,000円程度で、材料費込みの場合がほとんどです。
大阪・関西のおすすめワークショップ3選

関西エリアは伝統工芸が盛んな土地柄もあり、
本格的な金継ぎを学べる環境が整っています。
京都の伝統工芸系教室
京都では、漆芸の本場ならではの
本漆を使った本格的な金継ぎを学べる教室が充実しています。京町家を改装したアトリエでの体験は、雰囲気も格別です。費用は1日体験で5,000〜8,000円、連続講座で20,000〜35,000円程度。京都五条や東山エリアに教室が集中しています。
大阪のカルチャースクール
梅田や難波のカルチャースクールでは、
仕事帰りや休日に通いやすい金継ぎ教室が開催されています。ABCクラフトやナンバの各カルチャーセンターなど、ターミナル駅からのアクセスが良い教室が多いのが特徴です。
費用相場は東京とほぼ同水準で、1日体験4,000〜7,000円、連続講座15,000〜25,000円程度です。
兵庫・神戸の工芸ギャラリー
神戸や芦屋エリアでは、
工芸作家との交流を楽しみながら金継ぎを体験できるギャラリーがあります。少人数制でアットホームな雰囲気の中、じっくり取り組めるのが魅力です。費用は5,000〜8,000円程度です。
オンラインワークショップ2選と注意点

遠方にお住まいの方や、自宅でマイペースに学びたい方には
オンラインワークショップがおすすめです。
材料キット付きオンライン講座
事前に材料キット(漆・金粉・筆・ヘラ・練習用の器など)が自宅に届き、ZoomやYouTube Liveで講師のガイドを受けながら作業する形式です。
好きな時間に録画を見返せる講座もあり、自分のペースで進められます。
費用は5,000〜12,000円(材料キット代込み)。受講後もキットの残りの材料で練習できるため、コストパフォーマンスに優れています。
オンライン参加時の注意点
オンラインワークショップには以下の注意点があります。
| 注意点 |
対策 |
| 合成漆を使うことが多い |
食器として使いたい場合は本漆の講座を選ぶ |
| 乾燥環境の確保が必要 |
湿度70%前後の環境を用意(段ボール箱+濡れ布巾で代用可) |
| 細かい作業の確認が難しい |
事前に質問事項を整理し、チャットで積極的に質問する |
| 直接の手直しが受けられない |
写真を送って添削してもらえる講座を選ぶ |
ワークショップ後の次のステップ

ワークショップで金継ぎの魅力に触れたあと、次にどう進むかは大きく2つの道があります。
自分で続けるための道具と材料
自宅でも金継ぎを続けたい方は、
初心者向けのキットを揃えましょう。必要な道具は以下の通りです。
| 道具 |
費用目安 |
| 本漆(生漆・黒漆・赤漆) |
2,000〜5,000円 |
| 金粉(消し金) |
1,500〜8,000円 |
| 蒔絵筆・ヘラ・砥の粉 |
1,500〜3,000円 |
| 初心者向けセット一式 |
5,000〜15,000円 |
YouTubeや書籍で手順を確認しながら練習を重ねれば、自分で修復できる範囲が広がっていきます。
大切な器はプロに依頼する
「ワークショップで基本は学んだけれど、本当に大切な器はプロに任せたい」。そう感じる方も多いのではないでしょうか。
プロの金継ぎ修復の費用相場は以下の通りです。
| 損傷の程度 |
費用目安 |
納期目安 |
| 小さな欠け(1か所) |
3,000〜5,000円 |
1〜2か月 |
| 割れ(2〜3パーツ) |
5,000〜15,000円 |
2〜3か月 |
| 複雑な割れ(4パーツ以上) |
15,000円〜 |
3か月以上 |
なお、
いとをかしでお買い上げいただいた器は、生涯破損保証により
無料で金継ぎ修復を承っています。ワークショップ体験後に「やっぱりプロの仕上がりが欲しい」と思ったときも、安心してお任せください。
よくある質問(FAQ)
Q. ワークショップに持っていく器はどんなものでもよいですか?
割れや欠けのある陶磁器が対象です。ガラス製品や金属製の器は対応していない教室が多いため、予約時に確認してください。また、粉々に砕けた器は修復が難しい場合があります。割れが2〜5パーツ程度の器が体験には最適です。
Q. 漆かぶれが心配です。対策はありますか?
本漆を使うワークショップでは、
手袋を着用して作業することで漆かぶれを予防できます。肌が敏感な方は、合成漆(かぶれにくい素材)を使うワークショップを選ぶのもよいでしょう。万が一かぶれた場合は、皮膚科を受診してください。通常1〜2週間で症状は治まります。
Q. 1日体験で器は完成しますか?
漆は乾燥・硬化に2〜4週間かかるため、
1日体験では接着・成形までが基本です。仕上げの金粉蒔きは乾燥後に自宅で行うか、後日教室に持ち込んで仕上げる形式が多いです。完全に仕上げたい場合は、連続講座を選びましょう。
Q. ワークショップで修復した器は食器として使えますか?
本漆を使ったワークショップで修復した器は、漆が完全に硬化した後であれば食器として安全に使えます。合成漆の場合は食品衛生上の安全性が素材によって異なるため、講師に確認してください。
Q. 子どもと一緒に参加できますか?
教室によりますが、
小学校高学年以上であれば参加可能な教室もあります。刃物や漆を扱うため、保護者の同伴が必要です。親子向けの体験プログラムを設けている教室もありますので、事前にお問い合わせください。
いとをかしが選ばれる理由
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まとめ
金継ぎワークショップは、壊れた器を自分の手で美しく蘇らせる感動を体験できる場です。今回ご紹介した内容を整理すると、以下のようになります。
| 項目 |
内容 |
| 費用相場 |
1日体験 3,000〜8,000円 / 連続講座 15,000〜30,000円 |
| 持ち物 |
割れ・欠けのある陶磁器1〜2点(道具は教室で用意) |
| 初心者 |
ほぼすべての教室が初心者歓迎・事前知識不要 |
| 開催地 |
東京・大阪・京都ほか全国各地、オンラインも充実 |
| 体験後 |
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金継ぎワークショップは、器への愛着をさらに深め、「ものを大切にする暮らし」の第一歩となる体験です。まずは気軽に1日体験から参加してみてはいかがでしょうか。
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