おせち重箱の選び方|サイズ・段数・素材で失敗しない完全ガイド
「今年のおせちは手作りに挑戦したい。でも、重箱はどう選べばいいの?」
そんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。おせち重箱の選び方ひとつで、正月のテーブルの印象は大きく変わります。素材は漆器がいいのか、サイズは何寸が適切なのか、段数は三段が正解なのか。迷うポイントは尽きません。
私たちいとをかし編集部は、元料理人の視点から「料理が映える器」を長年追求してきました。おせちという特別な料理だからこそ、器選びにもこだわりたいもの。この記事では、おせち重箱の選び方をサイズ・段数・素材の3つの軸で徹底解説します。初めて重箱を購入する方も、買い替えを検討中の方も、ぜひ参考にしてください。
重箱とは?おせち料理に欠かせない伝統の器
重箱(じゅうばこ)は、おせち料理を美しく詰めるための蓋付き多段式の器です。「重ねる」ことに「めでたさを重ねる」という縁起の良い意味が込められています。ここでは重箱の基本と、選ぶ前に知っておきたいポイントを紹介します。
重箱の歴史と由来
重箱の歴史は室町時代にさかのぼります。もともとは花見や行楽の際に料理を持ち運ぶための器でした。江戸時代に入ると正月のおせち料理を詰める器として定着し、漆器の重箱は武家や商家のステータスシンボルにもなりました。
現代では漆器だけでなく、木製・樹脂製など多様な素材の重箱が登場しています。ライフスタイルに合わせた選び方ができるようになりました。
重箱を選ぶ前に確認すべき3つのポイント
重箱を購入する前に、次の3点を整理しておくとスムーズです。
- 食べる人数:2人なら二段重・6.5寸、4人以上なら三段重・7寸以上が目安
- 用途:正月だけでなく、運動会・花見・来客時にも使うかどうか
- 予算:樹脂製なら3,000〜5,000円、木製なら1万〜3万円、漆器は3万円〜が相場
おせち重箱の素材別特徴と選び方
重箱の素材は大きく分けて漆器・木製・樹脂製の3種類があります。それぞれの特徴を理解して、自分のスタイルに合った素材を選びましょう。
漆器の重箱(輪島塗・山中塗・会津塗)
日本の伝統技法で仕上げられた漆器の重箱は、黒・朱・金の艶やかな美しさが正月の格式を演出します。元料理人の立場から言えば、漆器に盛りつけた料理は色のコントラストが映え、見栄えが格段に上がります。
| 産地 | 特徴 | 価格帯(三段重) |
|---|---|---|
| 輪島塗(石川県) | 堅牢な下地技法。修理しながら100年使える | 5万〜30万円 |
| 山中塗(石川県) | 木地の美しさを活かした仕上げ。比較的手頃 | 3万〜10万円 |
| 会津塗(福島県) | 華やかな蒔絵装飾が魅力。贈答品としても人気 | 3万〜15万円 |
漆器は高価ですが、祖父母から孫へと代々受け継げる一生ものです。割れや傷が生じても、修理して使い続けられるのが漆器の大きな魅力です。
木製重箱(ヒノキ・杉・桐)
ヒノキや杉など天然木を使った重箱は、自然な木の温かみが魅力です。漆器ほど格式張らず、現代の食卓にも馴染むデザインが増えています。
- 価格帯:1万〜3万円程度
- 特徴:軽量で扱いやすく、木の香りが料理を引き立てる
- 注意点:湿気に弱いため、保管場所に気をつける必要がある
おせちだけでなく、普段の行楽弁当や来客時の盛り合わせにも使いやすい万能な素材です。
プラスチック・樹脂製重箱
食洗機対応・軽量・リーズナブルの三拍子が揃った樹脂製重箱は、気軽におせちを楽しみたい方に最適です。
- 価格帯:3,000〜5,000円程度
- 特徴:漆器風のデザインが多く、見た目は十分に華やか
- 注意点:経年劣化で色あせやすい。長期使用には不向き
初めておせちを手作りする方や、お試しで重箱を使ってみたい方におすすめです。
おせち重箱の段数の選び方
重箱の段数は、食べる人数と料理の品数で決まります。それぞれの段数の特徴と、どんな家庭に向いているかを解説します。
三段重(三つ重)|最も定番の段数
最も一般的で人気の高い段数です。一の重(祝い肴・口取り)・二の重(焼き物・酢の物)・三の重(煮物)と料理を詰め分けます。
- 目安人数:4〜6人
- おすすめ:標準的な家族構成で正月を迎える家庭
- 料理の品数:15〜20品程度が詰められる
迷ったら三段重を選んでおけば間違いありません。収納スペースも程よく、バランスの良い選択です。
二段重|少人数のおせちに
2〜3人の少人数向けです。コンパクトで収納しやすく、一人暮らしや夫婦二人のおせちに最適です。
- 目安人数:2〜3人
- おすすめ:少量でも品よくおせちを楽しみたい方
- 料理の品数:8〜12品程度
四段重(与の重)|大家族・おもてなし向け
大家族や親戚が集まる宴席にぴったりの四段重。4段目(与の重)は「良い(よい)」に通じる縁起物で、空にして「福が入る余裕を残す」という風習もあります。
- 目安人数:6人以上
- おすすめ:親戚一同が集まる大きなお正月
- 料理の品数:20〜30品程度
五段重|格式高い祝いの席に
五段重は最も格式が高い重箱です。結婚式の引き出物や、格式ある料亭のおせちに用いられます。一般家庭では珍しいですが、特別な節目のお祝いに選ばれることがあります。
おせち重箱のサイズの選び方
重箱のサイズは「寸(すん)」で表されます。おせち重箱のサイズ選びは人数と料理の量に直結するため、しっかり確認しましょう。
| サイズ | 一辺の長さ | 目安人数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 5寸 | 約15.2cm | 1〜2人 | 一人用おせちやお弁当箱としても使える |
| 6.5寸 | 約19.7cm | 2〜3人 | コンパクトで扱いやすい。少人数家庭に人気 |
| 7寸 | 約21.2cm | 3〜4人 | 最も一般的なサイズ。迷ったらこのサイズ |
| 8寸 | 約24.2cm | 4〜6人 | 大家族や豪華なおせちに。存在感のある大きさ |
元料理人としてのアドバイスですが、料理を詰めるときは「すき間」が大切です。ギチギチに詰め込むと見栄えが悪くなるため、少しゆとりのあるサイズを選ぶのがコツです。目安人数よりワンサイズ大きめを選ぶと、盛りつけに余裕が生まれます。
重箱の正しい手入れ方法と保管のコツ
せっかく購入した重箱を長く使うためには、素材に合った正しい手入れが欠かせません。素材別のお手入れ方法を紹介します。
漆器の重箱のお手入れ
- 使用後は早めにぬるま湯で洗い、柔らかい布で水気を拭き取る
- 食洗機・電子レンジは使用不可(漆が剥がれる原因になります)
- スポンジは柔らかいものを使用し、研磨剤入りは避ける
- 保管は直射日光と高温多湿を避け、柔らかい布で包む
- 年に数回は取り出して風を通すと、カビ防止になる
木製重箱のお手入れ
- 使用後はすぐに洗い、しっかり乾燥させる
- 油汚れは中性洗剤を薄めて優しく洗う
- 長時間の水浸けは厳禁(木が膨張・変形する原因に)
- 保管時は風通しの良い場所に置く
樹脂製重箱のお手入れ
- 食洗機対応のものが多いが、念のため取扱説明書を確認する
- 色移りしやすいため、色の濃い食材を長時間入れたままにしない
- 保管は重ねて省スペースに収納できる
よくある質問(FAQ)
おせち重箱の選び方について、よくいただく質問にお答えします。
Q. おせち以外にも重箱は使えますか?
はい、運動会のお弁当・花見・ピクニック・来客時のおもてなし料理など、幅広いシーンで活用できます。特に木製や樹脂製の重箱は日常使いしやすく、ちらし寿司やサンドイッチを詰めるのにも便利です。
Q. 重箱の相場はどれくらいですか?
素材によって大きく異なります。樹脂製は3,000〜5,000円、木製は1万〜3万円、漆器は3万〜30万円が目安です。輪島塗の最高級品は50万円を超えるものもありますが、山中塗なら3万円前後から良質な漆器が手に入ります。
Q. 初めての重箱には何がおすすめですか?
三段重・7寸サイズが最も汎用性が高く、初めての方におすすめです。素材は予算に応じて、まずは木製や樹脂製から始めて、将来的に漆器にステップアップするのも良い方法です。
Q. 重箱に料理を詰めるコツは?
料理は彩りのバランスを意識して配置しましょう。赤(海老・紅白かまぼこ)・黄(栗きんとん・伊達巻)・緑(絹さや)・黒(黒豆)の4色をバランスよく散らすと、蓋を開けた瞬間に華やかな印象になります。仕切りやカップを使うと、味移りを防ぎつつ美しく仕上がります。
Q. 漆器の重箱が傷ついたら修理できますか?
はい、漆器は塗り直しや金継ぎで修理が可能です。傷や欠けが生じても、職人の手で美しく蘇らせることができます。修理を繰り返しながら何十年も使い続けられるのが、漆器の大きな魅力です。
いとをかしが選ばれる理由
おせち重箱をはじめ、大切な器を選ぶなら「いとをかし」にお任せください。私たちが多くのお客様に選ばれる理由をご紹介します。
生涯破損保証で安心
いとをかしで購入した器が割れたり欠けたりしても、無料で金継ぎ修理いたします。大切な重箱を一生使い続けていただくための、他にはない安心の保証です。
金継ぎで器を美しく蘇らせる
割れた器を金で繕う日本の伝統技法「金継ぎ」。いとをかしでは、熟練の職人が丁寧に金継ぎ修理を行います。傷さえも美しさに変えるこの技法は、器を「一生もの」にする最良の方法です。
産地直送の本物の手仕事品
日本各地の産地から厳選した本物の手仕事品だけをお届けします。輪島塗・山中塗・会津塗をはじめ、元料理人が実際に料理を盛りつけて選んだ器ばかりです。
元料理人の目利きで選んだ器
編集部の中心メンバーは、長年厨房に立ってきた元料理人です。料理が映えるかどうかという実践的な視点で一つひとつ吟味しています。おせちを盛りつけたときの美しさを知り尽くしているからこそ、自信を持っておすすめできます。
まとめ:おせち重箱の選び方で正月の食卓が変わる
おせち重箱の選び方のポイントをおさらいしましょう。
- 素材:漆器は格式と耐久性、木製は温かみと手頃さ、樹脂製は気軽さが魅力
- 段数:三段重が最も定番。人数に応じて二段〜四段を選ぶ
- サイズ:7寸(約21cm)が標準。迷ったらワンサイズ大きめを
- 手入れ:素材に合った方法で丁寧にケアすれば長く使える
重箱は、おせちという特別な料理を美しく引き立てる「器の器」です。料理があって器がある。器があって料理が引き立つ。その両方が揃って初めて、正月の食卓は完成します。
品質の良い重箱は、代々受け継がれる家族の宝物になります。ぜひ、あなたの食卓にふさわしい一品を見つけてください。
いとをかし編集部は、元料理人のメンバーを中心に、器と食の関係を深く探求しながら伝統工芸品の魅力を発信しています。
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