陶器修理 自分でに関するいとをかしの器

陶器修理を自分でやる方法|割れ・欠け別の手順と失敗しないコツ

大切にしていた陶器が突然割れてしまった——そんな経験はありませんか。陶器修理を自分でやる方法は、実はいくつかあります。接着剤を使ったシンプルな補修から、金継ぎキットを使った本格的な修復まで、破損の種類に合わせて選ぶことができます。

この記事では、元料理人の視点から、割れ・欠け・ひびの種類別に修理の手順と注意点をくわしく解説します。初めて陶器修理に挑戦する方から、本格的な仕上がりを目指す方まで、ぜひ参考にしてください。

陶器修理を自分でやる前に確認すること

陶器修理を始める前に、まず「どんな破損なのか」を正確に把握することが大切です。割れ・欠け・ひびの種類によって、適した修理方法と必要な材料が大きく異なります。また、食器として引き続き使用するなら、使う接着剤や補修材の食品安全性を確認することが必須です。

以下では、破損の種類ごとの修理方法の違いと、安全な材料の選び方について説明します。

破損の種類は「割れ」「欠け」「ひびわれ」の3つ

同じ陶器の破損でも、状況によって適した方法は異なります。

  • 割れ(破片がある):陶器用接着剤で破片を接合する方法が基本です。
  • 欠け(破片がない):欠けた部分を金継ぎや補修パテで埋める方法が有効です。
  • ひびわれ:浅いひびは補修剤で対応できますが、深いひびは金継ぎが適しています。

食品安全性の確認を忘れずに

市販の接着剤の多くは、食器への使用が前提とされていません。食器として使い続けるなら、製品ラベルに「食品衛生法適合」と記載されているか確認してから購入しましょう。金継ぎで使用する漆も、硬化後は食品接触が認められていますが、作業中は皮膚へのかぶれに注意が必要です。

【破損別】陶器修理を自分でやる具体的な手順

破損の状態を確認したら、いよいよ修理に取りかかります。ここでは「割れ」と「欠け」の修理手順を、実際の作業に沿って具体的にご紹介します。使う道具の選び方から乾燥のポイントまで、順に確認していきましょう。

割れた陶器の修理(接着剤を使う方法)

準備するもの:陶器用接着剤(食品衛生法対応)、マスキングテープ、綿棒、乾いた布、中性洗剤

  1. 破片の接合面の汚れや油分を中性洗剤で洗い、完全に乾かす
  2. 接着剤を片方の接合面に薄く・均一に塗る(塗りすぎ厳禁)
  3. 破片を丁寧に合わせ、マスキングテープで固定する
  4. はみ出した接着剤は乾く前に綿棒で取り除く
  5. 製品の説明書に記載の乾燥時間(24〜48時間)を守って静置する

最も多い失敗は「接着剤の塗りすぎ」と「乾燥不足」の2つです。焦らず、手順をひとつずつ丁寧に進めることが、美しい仕上がりへの近道です。

欠けた陶器の修理(金継ぎキットを使う方法)

破片が見当たらない欠けの修理には、金継ぎキットが有効です。金継ぎは漆と金粉で割れや欠けを修復する日本の伝統技法で、かつては職人にしかできない技術でした。現在は初心者向けの簡易キットが3,000〜10,000円程度で市販されており、自宅でも挑戦できます。

キットに含まれる合成漆で欠けた部分を埋め、乾燥後に金粉や銀粉で仕上げます。本漆と比べると耐久性は劣りますが、日常使いの修理には十分対応できます。より詳しい手順は金継ぎでひび割れを直す方法|費用・手順・依頼先の選び方もあわせてご覧ください。

陶器修理を自分でやる際に失敗しないコツ

陶器修理を自分でやるとき、初心者が陥りやすい失敗には共通したパターンがあります。元料理人として多くの器に向き合ってきた経験から、特に気をつけてほしい3つのポイントをお伝えします。道具の準備・材料選び・乾燥、この3点を押さえるだけで仕上がりが大きく変わります。

失敗しやすいポイント3つ

① 接合面の脱脂が不十分
手の脂や汚れが残っていると接着力が著しく落ちます。作業前に中性洗剤で洗い、アルコールで拭いてから始めましょう。

② 乾燥時間を守らない
「固まったように見える」状態でも、内部はまだ硬化していないことが多いです。夏と冬では乾燥速度も異なるため、説明書の時間を厳守してください。

③ 難しい形状から始める
細かく砕けた器や薄い磁器の修理は上級者向けです。初めては2〜3枚の比較的大きな破片の器から練習することをおすすめします。

自分では難しいと感じたら専門家へ

複雑な破損や思い入れの深い器は、プロの金継ぎ職人に依頼する選択肢もあります。費用の目安は5,000〜30,000円程度で、破損の大きさや使用素材によって異なります。費用の詳細はお皿の金継ぎ費用はいくら?相場・依頼手順・失敗しない選び方をご参照ください。

また、修理以外の活用法として割れた陶器リメイクアイデア5選もご覧いただけます。

よくある質問

陶器修理を自分でやる際に多くの方が疑問に感じることをまとめました。作業に入る前にぜひ確認しておきましょう。

Q. 陶器修理に使える接着剤はどこで購入できますか?

食品衛生法適合の陶器用接着剤は、ホームセンター・ドラッグストア・オンラインショップで購入できます。「セメダイン スーパーX」「コニシ ボンド ウルトラ多用途」などが代表的な製品で、価格は1,000〜2,000円程度です。

Q. 金継ぎキットは初心者でも使えますか?

はい、市販の金継ぎキットは初心者向けに設計されています。合成漆を使うため、本漆金継ぎより扱いやすいのが特徴です。ただし耐久性は本漆より劣るため、大切な器の本格修復は職人への依頼をおすすめします。

Q. 修理した陶器は電子レンジや食洗機で使えますか?

多くの接着剤・補修材は熱に弱く、電子レンジや食洗機への使用は避けることをおすすめします。使用前に製品の説明書を必ず確認してください。金継ぎ(本漆使用)の場合も、急激な温度変化には注意が必要です。

Q. 修理後、いつから器を使い始められますか?

接着剤を使った修理は最低24〜48時間の乾燥が必要です。本漆を使った金継ぎは、完全硬化まで数週間かかることもあります。焦らず十分な時間をおいてから使用してください。

いとをかしが選ばれる理由|大切な器を長く使い続けるために

私たち「いとをかし」は、元料理人のメンバーを中心に、実際に料理を盛り付けながら器を選んできました。「器は、料理があって初めて完成する」——この信念のもと、日本各地の産地から手仕事の器を厳選してお届けしています。

そして私たちが特にこだわるのが、購入後も長く寄り添える仕組みです。

生涯破損保証と無料金継ぎ修理

当店でご購入いただいた器が割れた場合、生涯にわたって無料で金継ぎ修理をお承りしています。自分で修理するのが難しい破損でも、職人の手で美しく蘇らせることができます。

金継ぎによって走る金の線は、器に傷の歴史を刻みながら、以前とは違う新しい美しさをつくり出します。修理は終わりではなく、器の新たな物語の始まりだと私たちは考えています。

日常的に使う器こそ、長く寄り添えるものを。古染十草 お茶碗 波佐見焼のような手仕事の器も、当店の生涯保証でずっと安心してお使いいただけます。

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まとめ

陶器修理を自分でやる方法には、接着剤を使った割れの修復と、金継ぎキットを使った欠けの修理という2つの主な選択肢があります。どちらも、食品安全性を確認した材料を選び、乾燥時間を守ることが成功の基本です。

複雑な破損や大切な器の本格修復は、プロの金継ぎ職人に依頼するのがおすすめです。費用の目安は5,000〜30,000円程度です。

当店「いとをかし」では、陶器修理を自分でやるのが難しいと感じたとき、ご購入いただいた器の金継ぎ修理を無料でお承りしています。大切な器を末永く使い続けるために、ぜひご活用ください。

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いとをかし編集部は、元料理人のメンバーを中心に、器と食の関係を深く探求しながら伝統工芸品の魅力を発信しています。

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