長年使い続けた食器を手放すとき、どう捨てればよいのか迷ったことはありませんか。素材によって分別方法が異なるうえ、割れた食器をそのまま出すとごみ収集の方がケガをする恐れもあります。食器の捨て方には正しい手順があり、知らずに出してしまうとトラブルになることも少なくありません。この記事では、素材別の分別ルールから安全に捨てるコツ、捨てる前に試したい5つの手放し方まで、元料理人の視点でまとめてお伝えします。
食器の捨て方|素材別の正しい分別ルール
食器の捨て方を決める前に、まず素材の確認が必要です。素材によってごみの分類が変わるため、事前に把握しておくことで迷いがなくなります。なお、分別ルールは自治体によって異なるため、お住まいの市区町村に必ずご確認ください。以下では代表的な素材別の捨て方をご紹介します。
陶器・ガラス・金属製食器の捨て方
茶碗・皿・どんぶりなどの陶器・磁器、グラス・ボウルなどのガラス製食器、ステンレス製のトレーや金属製の鍋類は、多くの自治体で不燃ごみ(燃えないごみ)として分類されます。名古屋市では「ガラス・陶磁器類」が不燃ごみ、横浜市では「陶器・ガラス」として独立した区分を設けているなど、自治体によって細かなルールが異なります。
割れた食器も同様に不燃ごみとして出せますが、安全な捨て方については次のセクションで詳しく解説します。
プラスチック・木製・竹製食器の捨て方
プラスチック製や木製の食器は、燃えるごみ(可燃ごみ)として処分できる自治体が多いです。ただし、プラスチックについては「資源ごみ」や「燃えないごみ」とする自治体もあります。竹やバンブーファイバーを使った食器も多くの場合は可燃ごみとして扱われますが、必ずお住まいの自治体のルールをご確認ください。
割れた食器を安全に捨てるための3つのポイント
食器が割れてしまった場合、そのままごみ袋に入れるのは危険です。鋭利な破片がごみ収集の方を傷つけてしまう恐れがあります。安全な捨て方を守ることは、地域で働く方への大切な配慮です。以下の3つのポイントを必ず実践してください。
新聞紙や厚紙でしっかりと包む
割れた食器は、複数枚の新聞紙や厚紙でしっかりと包んでください。陶器やガラスは鋭利な破片が出やすいため、包んだあとにテープで留めると安心です。ごみ袋の外から破片が突き出さないよう、ひと手間かけることがマナーです。
「割れ物・危険」と明記してから出す
包んだあとは、紙や袋に「割れ物・危険」と油性マジックで書き添えてください。多くの自治体でも推奨されている方法で、現場で作業する方の安全を守る小さな心がけです。
大きな陶器は粗大ごみで出す
30cm角を超えるような大きな土鍋や陶器の鉢は、自治体によって粗大ごみとして扱われる場合があります。粗大ごみとして出す際は事前申請が必要な自治体がほとんどです。費用は品目・サイズにより異なりますが、一般的に200〜1,000円程度が目安です。
捨てる前に考えたい!食器の5つの手放し方
食器の手放し方は、ごみに出すだけではありません。状態が良いものや思い入れのある器であれば、捨てる前に別の方法を検討してみてください。器は次の誰かの食卓で、また輝くことができます。ここでは5つの手放し方をご紹介します。
① フリマアプリ・リサイクルショップで次の人へ
欠けや割れがなく使用感の少ない食器は、メルカリやラクマなどのフリマアプリ、またはリサイクルショップで次の人へ渡すことができます。波佐見焼や有田焼などの産地ブランド器は人気が高く、状態が良ければ数百円〜数千円で取引されることもあります。梱包の際は気泡緩衝材でしっかり包むことが大切です。
割れていない食器の手放し方をさらに詳しく知りたい方は、割れてない食器の捨て方5選|素材別の分別ルールと後悔しない手放し方もあわせてご覧ください。
② 地域のNPO・フードバンクへ寄付
使用可能な食器は、地域のフードバンクやNPO、保育施設などへ寄付できる場合があります。お住まいの自治体や地域の支援団体に問い合わせてみましょう。器が誰かの暮らしを支える力になります。
③ 知人・家族へ譲る
引越しや新生活を始める人が身近にいれば、状態の良い食器を直接譲るのもひとつの方法です。一度でも使った器には、食卓の記憶が宿っています。その記憶ごと、次の人へ渡せると素敵ではないでしょうか。
④ 割れた器は「金継ぎ」で蘇らせる
割れてしまったからといって、すぐに捨てる必要はありません。日本に古くから伝わる金継ぎという修復技術を使えば、割れた器を美しく蘇らせることができます。金で継いだ跡が新たな景色となり、もとの器とは違う味わいが生まれます。
厨房に立っていた頃、私たちは器が割れるたびに手放すことを惜しんできました。「割れたことで、器の新しい物語が始まる」という金継ぎの考え方は、料理人として深く共感できるものです。金継ぎについて詳しくは、金継ぎとは?意味・歴史・費用まで元料理人がわかりやすく解説をご覧ください。
また、皿が欠けてしまった場合の具体的な対処法は、皿が欠けたらどうする?捨てる前に試したい対処法と金継ぎ修理を解説でも詳しく紹介しています。
⑤ 不用品回収業者に依頼する
大量の食器をまとめて処分したい場合は、不用品回収業者に依頼する方法もあります。費用の目安は軽トラック1台分で1〜3万円程度ですが、業者によって異なります。複数の業者に見積もりを取り、一般廃棄物収集運搬業許可を持つ業者を選ぶことが重要です。
よくある質問
食器の捨て方について、よく寄せられるご質問をまとめました。
Q. 陶器の食器はどのごみで捨てますか?
多くの自治体では、陶器・磁器の食器は不燃ごみ(燃えないごみ)として処分します。ただし「陶器類」として独立した区分を設ける自治体もあります。お住まいの市区町村のごみ分別ガイドを必ずご確認ください。
Q. 割れた食器はそのままごみ袋に入れてもいいですか?
そのままでは危険です。割れた食器は新聞紙や厚紙で包み、「割れ物・危険」と明記してから出してください。ごみ収集の方の安全のため、必ず包んで捨てることがマナーです。
Q. まだ使える食器を捨てるのがもったいない場合はどうすればいいですか?
フリマアプリ・リサイクルショップへの売却、NPOへの寄付、知人への譲渡などの選択肢があります。割れや欠けがある場合は金継ぎ修理で蘇らせることも可能です。当店では購入した器の金継ぎを無料で承っています。
Q. プラスチック製の食器はどのごみで出しますか?
多くの場合燃えるごみ(可燃ごみ)として分類されますが、自治体によって「資源ごみ」や「燃えないごみ」になるケースもあります。お住まいの自治体に確認するのが確実です。
Q. 大きな土鍋はどう処分しますか?
30cm角を超える土鍋や大型の陶器は、粗大ごみとして扱われる自治体が多いです。事前に粗大ごみの収集申請が必要で、費用は200〜1,000円程度が目安です。自治体の粗大ごみ受付センターにご連絡ください。
いとをかしが選ばれる理由|捨てる前に一度ご相談ください
私たちいとをかし編集部は、元料理人としての経験から「器は捨てる前に、もう一度可能性を探ってほしい」と考えています。当店には、器を大切にしたい方のための独自のサービスがあります。
生涯破損保証・無料金継ぎ修理:当店でご購入いただいた器が割れた場合、無料で金継ぎ修理を承ります。お気に入りの器を捨てずに、新しい表情で手元に残すことができます。これは、器と長く付き合うための当店からの約束です。
産地直送・元料理人が選んだ器:波佐見焼や有田焼など、日本各地の産地から厳選した本物の手仕事品をお届けしています。実際に料理を盛りつけて確かめた器だけを取り扱っています。
古い器を手放すとき、ぜひ新しい器との出会いも大切にしてください。日常使いに馴染む古染十草 お茶碗 波佐見焼のような一枚が、新しい食卓の起点になります。
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まとめ|食器の捨て方は素材と状態で選ぼう
食器の捨て方は素材によって異なります。陶器・ガラス・金属製は不燃ごみ、プラスチック・木製は可燃ごみが基本ですが、自治体によってルールが異なるため必ず確認が必要です。割れた食器は新聞紙でしっかり包み「割れ物注意」と明記してから出してください。
また、状態が良ければフリマアプリや寄付で次の人へ渡す、割れや欠けがあれば金継ぎで蘇らせるという選択肢もあります。捨てることを急がず、器が持つ可能性を一度考えてみてください。長く使える器を選び、割れても修理しながら付き合う。それが、私たちいとをかしの考える器との向き合い方です。
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いとをかし編集部は、元料理人のメンバーを中心に、器と食の関係を深く探求しながら伝統工芸品の魅力を発信しています。