皿が欠けたらどうする?捨てる前に試したい対処法と金継ぎ修理を解説
お気に入りのお皿が欠けてしまった瞬間、思わずため息をついた経験はありませんか。
「少しだけだから使い続けていいのかな」「捨てるのはもったいないけど、どうすれば…」そんな迷いを抱えたまま、欠けた皿を食器棚の奥に仕舞ってしまっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、皿が欠けたときの対処法を、元料理人の視点から丁寧に解説します。欠けの程度に応じた4つの選択肢を整理しましたので、ぜひ参考にしてください。
皿が欠けてしまう主な原因
大切な皿が欠けてしまうのには、いくつかの原因があります。原因を知ることで、同じトラブルを未然に防ぐことができます。
代表的なケースと、その予防策を見ていきましょう。
衝撃・落下による欠け
最も多い原因が、洗いものや盛りつけ中の衝撃です。陶器や磁器は、金属や石に当たると欠けやすい性質を持っています。流し台で重ねた皿がずれ落ちたり、洗い桶の中でぶつかり合ったりすることで、縁や底が欠けることがあります。
シンクの底に滑り止めマットを敷く、重ね方を意識するなど、日常の小さな工夫で防ぐことができます。
熱の急激な変化による欠け
熱い料理を冷たい皿に急に盛りつけると、熱膨張と収縮の差によって欠けやひびが生じることがあります。陶器はとくにこの「熱衝撃」に弱い素材です。
使う前に少し温めておく、食洗機での急冷を避けるなどのケアが、器を長持ちさせるコツです。陶器の正しいケア方法については、陶器は食洗機で使えない?元料理人が教える正しいケアと長持ちのコツもご参照ください。
欠けた皿、使い続けても大丈夫?
欠けた皿をそのまま使い続けることには、安全上の懸念があります。まず欠けの状態をよく確認してから判断することが大切です。
使い続けてよい場合と、そうでない場合の見分け方をご説明します。
安全かどうかの見分け方
釉薬(うわぐすり)の下まで欠けて素地がむき出しになっている場合は注意が必要です。素地部分は水分を吸収しやすく、雑菌が繁殖するリスクがあります。また欠けた断面が鋭利な場合は、口や手を傷つける危険もあります。
一方、表面の釉薬がごくわずかに傷ついた程度であれば、紙やすりで角を滑らかにすれば使い続けられることもあります。ただし、食品が直接触れる部分の欠けは修理を優先することをおすすめします。
欠けの程度で対処法が変わる
縁の小さな欠けと、食べる面の大きな欠けでは、リスクも対処法も異なります。欠けの大きさと場所を確認した上で、次のセクションで紹介する方法から最適なものを選んでください。
皿が欠けたときの4つの対処法
皿が欠けたときの対処法は、大きく4つに分けられます。欠けの程度と器への思い入れに応じて、最適な方法を選んでください。
それぞれの特徴と、向いているケースを見ていきましょう。
①紙やすりで断面を滑らかにする
縁がわずかに欠けた程度であれば、目の細かい紙やすり(#400〜#600番程度)で断面を丁寧に磨くことで、鋭利な部分を滑らかにできます。費用はほぼかからず、自宅で手軽に対応できる方法です。
ただし素地がむき出しになっている場合は、雑菌繁殖のリスクが残ります。食品が直接触れる部分の欠けには、この方法だけでは不十分です。
②金継ぎで美しく修復する
欠けた皿を本格的に修復したいなら、金継ぎ(きんつぎ)が最もおすすめです。漆で欠けた部分を補填し、金粉で仕上げる日本伝統の修復技法で、「欠けた跡を美しい装飾として蘇らせる」という哲学を持っています。
修理後の皿は、むしろ以前よりも深みと味わいが増すと、私たちは感じています。費用は欠けの大きさや依頼先によって異なりますが、一般的な相場は5,000〜30,000円程度です。詳しくは金継ぎ依頼の相場はいくら?破損種類別の料金と失敗しない業者の選び方をご覧ください。
また、金継ぎならではの修復の魅力については、器の欠けは金継ぎで美しく蘇る|元料理人が語る修復の哲学でも詳しく解説しています。
③食器用補修材で埋める
ホームセンターなどで販売されている食器用のエポキシパテを使う方法もあります。比較的手軽に欠けを埋めることができますが、食器として使用できる安全な製品を必ず選んでください。金継ぎと比べると、仕上がりの美しさは劣ります。
④思い切って処分する
欠けが大きく修復が難しい場合や、思い入れのない器であれば、処分も一つの選択肢です。陶器・磁器はほとんどの自治体で「不燃ごみ」「陶磁器類」として出せます。処分方法の詳細は、食器の処分方法5選|素材別の捨て方・買取・金継ぎまで解説をご参考ください。
よくある質問
Q. 皿が欠けたら使うのをやめるべきですか?
欠けの大きさと場所によります。断面が鋭利な場合は怪我の恐れがあり、素地がむき出しなら衛生面のリスクもあります。紙やすりで処理するか、金継ぎで修復してから使うことをおすすめします。
Q. 皿の欠けを自分で直す方法はありますか?
小さな欠けなら紙やすり(#400〜#600番)で断面を磨く方法が手軽です。金継ぎキットを使って自分で修復することも可能ですが、仕上がりは職人への依頼ほど美しくなりません。思い入れのある器は専門家への依頼をおすすめします。
Q. 欠けた皿の金継ぎ修理はいくらかかりますか?
欠けの大きさや素材によって異なりますが、一般的な相場は5,000〜30,000円程度です。いとをかしでは、当店でご購入いただいた器が欠けた場合、無料で金継ぎ修理を承っています。
Q. 欠けた皿は縁起が悪いといわれますが本当ですか?
「欠けた器は使わないほうがよい」という言い伝えがある地域もあります。ただし金継ぎの考え方では、欠けや割れは「器の歴史」として前向きにとらえます。修復することで、器に新たな命と物語が生まれます。
いとをかしが選ばれる理由
私たちいとをかしは、器は料理と一体になって初めて完成するという哲学のもと、日本各地の産地から厳選した器をお届けしています。
元料理人として長年厨房に立ってきた経験から、実際に料理を盛りつけて「この器が料理を引き立てる」と感じたものだけを取り扱っています。
生涯破損保証(無料金継ぎ)
当店最大の強みが、生涯破損保証です。いとをかしでご購入いただいた器が割れたり欠けたりした場合、何度でも無料で金継ぎ修理をお受けします。「皿が欠けてしまった」という悩みを、捨てずに美しく解決できるのが私たちのサービスです。
たとえば、日常使いのお皿として人気の十草 取り皿 波佐見焼や、食卓を彩るダマスクフラワー 5寸皿 波佐見焼 グリーンも、すべて生涯破損保証の対象です。欠けを恐れずに、日々の食卓で思い切り使っていただけます。
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まとめ
皿が欠けたときの対処法を振り返ります。
- 小さな欠けは紙やすり(#400〜#600番)で断面を滑らかにする
- 素地がむき出し・断面が鋭利な場合は使用を一時停止し修理を検討する
- 思い入れのある器は金継ぎで美しく修復する(費用目安:5,000〜30,000円)
- 修復が難しい場合は処分も選択肢のひとつ
欠けてしまった器も、正しい方法で対処すれば長く使い続けることができます。金継ぎは、欠けた跡を美しい装飾に変える日本独自の技法です。捨てる前に、ぜひ修復という選択肢を考えてみてください。
いとをかしでは、購入した器の金継ぎ修理を生涯無料で承っています。皿の欠けや割れに関するご相談も、お気軽にどうぞ。
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いとをかし編集部は、元料理人のメンバーを中心に、器と食の関係を深く探求しながら伝統工芸品の魅力を発信しています。
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