ABOUT THIS PIECE
この器について
産地や技法から、合う料理・レシピまで——この一枚のことを、じっくりご紹介します。
しのぎの技法で刻まれたねじり縞が、窯の炎によって一碗ごとに異なる青の濃淡を見せる茶碗。陶器ならではのしっとりとした手触りと、窯変が生んだ景色の奥深さをお愉しみください。
COLUMN / 器の物語
炎が描く、唯一の景色
窯変とは、焼成中に窯内の温度や酸素濃度の微妙な変化によって、釉薬が予期しない色合いや模様を生み出す現象です。同じ釉薬・同じ形であっても、窯から出した瞬間に初めてわかるその表情は、まさに炎との共作。波佐見町の窯元がこの偶然性を活かし、一つひとつ異なる青の階調を持つ茶碗をつくっています。
ねじり縞は、しのぎ(鎬)と呼ばれる技法で素地の表面を斜めに削り出すことで生まれます。削りの深さや角度によって釉薬の溜まり方が変わり、縞の谷間には濃い青が、稜線には淡い青が現れます。型成型で整えた後に手作業で削るこの工程が、量産の中にも手仕事の息遣いを宿らせています。


PAIRING / 料理との相性
土の温もりで味わう一膳
直径11cmの大ぶりなサイズは、炊き込みご飯や丼ものをたっぷり盛りたい方に最適です。陶器特有の保温性があり、ご飯が冷めにくいのも嬉しいところ。初めてお使いの際は、米のとぎ汁で目止めをしていただくと、永く美しい状態を保てます。食洗機・電子レンジにも対応しています。
元料理人のひと皿レシピ
材料(2人分):米 1.5合、舞茸 1/2パック、しめじ 1/2パック、油揚げ 1/2枚、出汁 適量、醤油 大さじ1.5、酒 大さじ1、みりん 小さじ1
作り方
1. 米を研いで30分浸水させ、ざるに上げる。舞茸・しめじは小房に分け、油揚げは細切りにする。
2. 炊飯器に米・醤油・酒・みりんを入れ、1.5合の目盛りまで出汁を注ぎ、きのこと油揚げをのせて炊く。
3. 炊き上がったらさっくり混ぜ、窯変の青が深い茶碗にふんわり盛る。きのこの琥珀色と青の器のコントラストが、秋の食卓を演出する。
この器のQ&A
陶器の目止めは必ず必要ですか?
陶器は磁器より吸水性が高いため、初めてお使いになる前に米のとぎ汁で15〜20分煮沸する目止めをおすすめします。油分や色素の染み込みを防ぎ、永くきれいにお使いいただけます。
貫入が入っていますが不良品ですか?
貫入は素地と釉薬の収縮率の差で生じる細かなヒビで、陶器の特性です。使用上の強度には問題なく、使い込むうちに味わいが増していきます。陶器ならではの風合いとしてお愉しみください。
この器も生涯破損保証つき。割れても無料で金継ぎ修復します。金継ぎ・保証について →
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