割れた皿の修復方法4選|費用・手順・金継ぎを元料理人が解説
大切にしていたお皿が、ふとした瞬間に割れてしまった。そんな経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
実は、割れた皿の多くは適切な方法で修復できます。手軽なDIYから、日本の伝統技法・金継ぎを使ったプロへの依頼まで、状況に合わせた選択肢があります。
私たちいとをかし編集部は、元料理人の視点から器と向き合ってきました。この記事では、割れた皿の修復方法4選と費用相場を、安全性・仕上がり・コストの三軸で解説します。大切な器を手放す前に、ぜひご一読ください。
割れた皿の修復とは?まず知っておきたい基本
割れた皿の修復を考えるとき、まず「どこまで直せるのか」を把握することが重要です。
修復の可否は、割れ方の程度と器の素材によって変わります。修復を始める前に、以下のポイントを確認しましょう。
修復できる割れ方とできない割れ方
一般的に修復しやすいのは、2〜3片に割れた状態や小さな欠け(1〜2cm程度)、表面のヒビ割れです。一方、5片以上に細かく砕けている場合や、粉状になっている部分がある場合は修復が難しくなります。
判断に迷うときは、まず割れた破片をすべて集め、仮組みしてみましょう。破片がきれいに合わさるようなら、修復の見込みがあります。
修復前に「食器として使うか」を決める
修復方法を選ぶ上で最も重要なのが、修復後も食器として使い続けるかどうかです。
接着剤やパテには食品への安全性に課題があるものも含まれます。料理を盛る器として使い続けるなら、食品衛生上安全な素材を選ぶ必要があります。元料理人として断言しますが、食卓に戻す器の修復は、安全性が最優先です。
割れた皿の修復方法4選|費用と特徴を比較
割れた皿の修復方法は、大きく4つあります。
それぞれ費用・仕上がり・安全性が異なります。自分の状況に合った方法を選ぶために、ひとつずつ確認してみましょう。
方法①接着剤で直す(費用目安:500〜2,000円)
最も手軽な修復方法が、市販の接着剤を使う方法です。エポキシ系接着剤を使えば、割れた2〜3片を貼り合わせることができます。費用は500〜2,000円程度で、作業時間も1〜2時間です。
ただし、食品への安全性は製品によって異なります。修復後に食器として使う場合は、製品の用途説明を必ず確認してください。飾り目的のみであれば、気軽に試せる方法です。
方法②パテで補修する(費用目安:1,000〜3,000円)
欠けや隙間の充填に有効なのが、陶磁器用のパテを使う方法です。欠けた箇所にパテを詰め、乾燥後に磨いて仕上げます。費用は材料費のみで1,000〜3,000円程度です。
接着剤より自然な仕上がりになりますが、食品衛生の観点から、食器への使用は製品の使用用途を必ず確認しましょう。詳しい補修手順は陶器の欠け補修方法3選もご参照ください。
方法③金継ぎキットで修復する(費用目安:3,000〜8,000円)
自宅でできる金継ぎキットも広く販売されています。本漆の代わりに合成漆や専用接着材を使い、金粉で仕上げる方法です。費用は3,000〜8,000円程度で、完成時の見た目は金継ぎらしさがあります。
合成漆を使ったキットは、本漆より食品安全性が劣る場合があります。食卓に戻すなら、本漆使用のキットかプロへの依頼を検討しましょう。DIYの詳しい手順は陶器修理を自分でやる方法で解説しています。
方法④プロに金継ぎを依頼する(費用目安:5,000〜30,000円)
最も確実で美しい仕上がりになるのが、職人によるプロの金継ぎです。本漆と金粉を使った伝統技法で、食品衛生的に安全なうえ、割れた箇所が金色の線として美しく蘇ります。
費用は欠け1箇所あたり7,000〜10,000円程度が一般的で、修復期間は2〜3ヶ月が目安です。費用と期間はかかりますが、本当に大切な器には最善の選択です。費用の詳細はお皿の金継ぎ費用と相場もあわせてご覧ください。
元料理人が教える修復方法の選び方
料理人として厨房に立ち続けた私たちだからこそ、器の修復には独自の視点があります。
「どれが安いか」「どれが簡単か」だけで選ぶのではなく、修復後にどう使いたいかを軸に考えることが大切です。状況別の判断基準をお伝えします。
食卓に戻すなら本漆の金継ぎを選ぶ
日常的に料理を盛る食器として使い続けたいなら、本漆を使った金継ぎが最善です。
接着剤やパテは熱や酸に触れることで素材が溶け出す可能性があり、食品への安全性が保証されていない製品も多くあります。本漆は古来から食器への使用が認められてきた自然素材です。食の安全に妥協はできません。
飾るなら費用と見た目で選ぶ
インテリアとして飾るだけなら、DIYの選択肢が広がります。接着剤や金継ぎキットでも、見た目は十分に美しく仕上がります。思い入れの強さや予算に合わせて、最適な方法を選んでください。
修復だけでなく、割れた陶器のリメイクアイデアとして新たな使い道を探すことも、一つの前向きな選択肢です。
よくある質問
Q. 割れた皿は自分で修復できますか?
2〜3片に割れた程度であれば、接着剤や金継ぎキットを使って自分での修復が可能です。ただし食器として使い続けるなら、食品衛生上安全な材料の選択が必須です。細かく砕けている場合は、プロへの相談をおすすめします。
Q. 金継ぎの費用はどのくらいかかりますか?
プロへの金継ぎ依頼は、欠け1箇所あたり7,000〜10,000円程度が目安です。割れ箇所の数・大きさ・仕上げ素材(金・銀・錫)によって変動します。いとをかしでは、購入した器の金継ぎ修理を無料で承っています。
Q. 修復した皿は食器洗浄機で洗えますか?
修復方法によって異なります。接着剤やパテで修復した場合は食器洗浄機の使用を避けてください。本漆による金継ぎ修復であれば、手洗いを基本とし、食器洗浄機は使用しないことをおすすめします。
Q. 修復後の強度はどのくらいになりますか?
修復後の強度は元の状態より低くなります。特に割れた箇所に衝撃が加わると再び破損しやすいです。日常使いの際は丁寧に扱い、なるべく衝撃を与えないよう心がけてください。
いとをかしが選ばれる理由
いとをかしには、割れた皿の修復においても他にはない独自の強みがあります。
大切な器を長く使い続けるために用意しているサービスを、ここでご紹介します。
生涯破損保証|割れても無料で金継ぎ修理
いとをかしで購入した器が割れた場合、無料で金継ぎ修理をいたします。「生涯破損保証」は、器を長く大切に使い続けてほしいという思いから生まれたサービスです。
修理費用を心配することなく、安心して器を使い続けることができます。万が一のときも、器との時間を諦める必要はありません。
元料理人が実際に盛りつけて選んだ器
当店の器はすべて、元料理人が実際に料理を盛りつけて確認したものです。器は、中に入る料理があって初めて完成する——その信念のもと、食と器の一体感を大切に厳選しています。
たとえば十草 取り皿 波佐見焼は、日常の食卓にすっと馴染む一枚です。万が一割れてしまっても、生涯破損保証で安心してお使いいただけます。
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まとめ|割れた皿の修復は目的に合わせた方法選びが重要
割れた皿の修復方法は、DIYからプロの金継ぎまで4つの選択肢があります。
- 接着剤:500〜2,000円、手軽だが食器使用には安全性の確認が必要
- パテ補修:1,000〜3,000円、欠けの充填に有効
- 金継ぎキット:3,000〜8,000円、美しい仕上がりだが安全性の確認が必要
- プロの金継ぎ:5,000〜30,000円、食卓に戻すなら最も安全で確実
食器として使い続けるなら、本漆を使ったプロの金継ぎがもっとも安全で確実な修復方法です。いとをかしでは購入した器の金継ぎ修理を無料で承る「生涯破損保証」をご用意しています。
割れた皿の修復について詳しく知りたい方は、お皿が割れたら金継ぎで直す方法もあわせてご覧ください。大切な器を諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。
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いとをかし編集部は、元料理人のメンバーを中心に、器と食の関係を深く探求しながら伝統工芸品の魅力を発信しています。
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