割れた食器の修復方法4選|費用・手順から金継ぎまで元料理人が解説
お気に入りの食器が割れてしまったとき、すぐに捨てるのはもったいないと感じませんか。
割れた食器の修復には、500円程度の接着剤から5,000円以上の金継ぎまで、さまざまな方法があります。どの方法を選ぶかは、破損の状態・食器の価値・食用で使うかどうかによって変わります。
私たちいとをかし編集部は、元料理人の視点から器と向き合い続けてきました。食器はただの道具ではなく、料理を引き立てる「表現の舞台」です。割れてしまった器も、正しい方法で修復すれば、また料理を美しく盛りつける器に戻ることができます。
この記事では、割れた食器の修復方法4つを費用・手順・安全性の観点から解説します。
割れた食器を修復する前に確認すること
修復を始める前に、食器の状態を正しく見極めることが大切です。修復方法を間違えると、食用に使えなくなったり、修理後すぐに再び割れてしまうことがあります。以下の2点を必ず確認してから修復方法を選んでください。
食器の素材と破損状態を見極める
陶器・磁器・ガラス・木製など、素材によって使える補修剤が異なります。また、破損の状態によっても最適な方法が変わります。
- 完全に割れた(複数のパーツに分離):接着剤や金継ぎが必要
- ひびが入っている(割れていない):補修剤での充填が有効
- 欠けている(一部が欠損):パテや金継ぎで成形が必要
欠けの補修について詳しくは、陶器の欠け補修方法3選|費用・安全性・手順を元料理人が解説もあわせてご覧ください。
食用で使うかどうかで修復方法が変わる
修復後も食卓で使う食器であれば、食品衛生法に適合した素材を選ぶことが必須です。
市販の一般的な接着剤や補修パテの多くは、食品への接触を想定していません。食用で使う食器の修復は、食品対応の補修剤か、天然漆を使った本格金継ぎを選んでください。
観賞用・インテリア用として使う場合は選択肢が広がります。ただし、食用と混在しないよう明確に管理することをおすすめします。
割れた食器の修復方法4選
割れた食器の修復方法は、費用・難易度・仕上がりによって大きく4つに分かれます。ご自身の状況に合った方法をお選びください。各方法の特徴と手順を順にご紹介します。
方法①:市販の接着剤で補修する(費用:500円〜)
最も手軽な方法です。ホームセンターや100円ショップで購入できる接着剤を使い、割れた部分を貼り合わせます。
- 割れた面の油分・汚れをしっかり落とす
- 接着剤を薄く均一に塗布する
- 24時間以上、動かさずに乾燥させる
ただし、一般的な接着剤は食用不可です。食用に使う場合は「食品衛生法対応」と明記されたエポキシ系接着剤を選んでください。費用は500円〜2,000円程度です。
方法②:食器補修キットを使う(費用:1,500円〜)
陶器専用の補修キットを使う方法です。パテ・接着剤・仕上げ材がセットになっており、ひび・欠け・割れに対応しています。
市販品の中には食品衛生対応のものもありますが、購入前に必ず確認してください。仕上がりは比較的きれいですが、色合わせには多少の技術が必要です。
方法③:簡易金継ぎキットを使う(費用:3,000円〜)
本漆の代わりに合成漆やエポキシ系接着剤を使った「なんちゃって金継ぎ」です。金粉を使って割れ目を美しく見せることができます。
本格的な金継ぎより手軽ですが、天然漆を使わないため耐久性・食品安全性は本格品に劣ります。観賞用としての修復に向いています。
方法④:職人に本格金継ぎを依頼する(費用:5,000円〜)
最も本格的な修復方法です。天然漆で割れた部分を接着し、金や銀の粉で仕上げる日本の伝統技法です。修復後は食用として安全に使えます。
割れた跡が美しい模様として残り、修復前より味わい深い器になることも金継ぎの魅力です。費用は5,000円〜30,000円程度で、器のサイズや破損具合によって変わります。
費用について詳しくは、お皿の金継ぎ費用はいくら?相場・依頼手順・失敗しない選び方を元料理人が解説をご覧ください。
修復方法の選び方|費用・目的・安全性で判断する
4つの修復方法を見てきましたが、どれを選べばよいか迷う方も多いでしょう。判断の基準をここで整理します。食用かどうか、そして器への思い入れの深さが大きな分岐点になります。
「食用で使う」なら安全性が最優先
修復後も食卓で使う食器であれば、安全性が最優先です。安さだけで補修剤を選ぶと、食品に有害物質が溶け出す危険があります。
- 食品衛生法対応の接着剤・補修剤を選ぶ
- または、天然漆を使った本格金継ぎを依頼する
- 電子レンジ・食洗機で使う場合は耐熱性・耐水性も必ず確認する
思い出の器ほどプロに頼む価値がある
長年使い続けた大切な器、故人から受け継いだ器、旅先で出会った一点物——そうした特別な器こそ、プロの金継ぎ職人に依頼することをおすすめします。
厨房に立っていた頃、私たちが学んだのは「器には使い込んだ時間と記憶が宿る」ということです。金継ぎで修復された器は「傷が歴史になる」という深い美しさを持ちます。割れることさえ、器の物語の一部になるのです。
ご自身で修理に挑戦したい方は、陶器修理を自分でやる方法|割れ・欠け別の手順と失敗しないコツも参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
割れた食器の修復に関して、お客様からよくいただくご質問をまとめました。購入・依頼前のご参考にしてください。
Q. 割れた食器は接着剤で直しても食用で使えますか?
使用する接着剤によります。一般的な接着剤は食品衛生法に対応しておらず、食用には不適です。食用で使う場合は「食品衛生法対応」と記載された製品か、天然漆を使った本格金継ぎをお選びください。
Q. 金継ぎは自分でできますか?
簡易金継ぎキット(3,000円〜)を使えばある程度は自分でできます。ただし本格金継ぎは天然漆を扱う専門技術が必要で、乾燥に数ヶ月かかる場合もあります。大切な器はプロへの依頼をおすすめします。
Q. 金継ぎの費用はどれくらいかかりますか?
一般的な相場は5,000円〜30,000円程度です。器のサイズ・破損箇所の数・使用素材(本金・銀など)によって変動します。いとをかしでは、当店でご購入いただいた器の金継ぎ修理を無料で承っています。
Q. 修復した食器は電子レンジや食洗機で使えますか?
修復方法によって異なります。接着剤での修復品は熱・水に弱く、電子レンジ・食洗機は不可の場合が多いです。本格金継ぎ(天然漆使用)も食洗機は避けることが推奨されています。修復した器は手洗いが基本です。
いとをかしが選ばれる理由
私たちいとをかしは、器との長いお付き合いを大切にするセレクトショップです。割れた食器でお困りのお客様に、他店にはない特別なサービスをご用意しています。
生涯破損保証:割れても無料で金継ぎ修理
当店でご購入いただいた器は、割れてしまっても無料で金継ぎ修理をお受けします。これが「生涯破損保証」です。
大切な器を、長く使い続けていただきたいという思いから生まれたサービスです。金継ぎで修復された器は、割れる前とは異なる、もう一段階深みのある器になります。「割れることも、器の歴史のひとつ」——それが私たちの考え方です。
元料理人が実際に使って選んだ器
編集部には元料理人が在籍しています。実際に料理を盛りつけ、食卓で使ってみて初めて「この器は良い」と判断した器だけを取り扱っています。産地直送にこだわり、日本各地の窯元から厳選した手仕事品のみを扱っています。
例えば十草 取り皿 波佐見焼は、日常の煮物から盛り付けまで幅広く使える一枚です。万が一割れた際も、生涯破損保証でお直しできます。
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まとめ
割れた食器の修復方法を、費用とともに振り返ります。
- 市販の接着剤(500円〜):手軽だが食用不可の場合が多い
- 食器補修キット(1,500円〜):ひび・欠けに幅広く対応
- 簡易金継ぎキット(3,000円〜):観賞用向け、見た目が美しい
- 本格金継ぎ依頼(5,000円〜):食用可能で最も美しい仕上がり
食用で使う食器の割れた食器修復は、必ず安全性を確認した方法を選んでください。大切な器ほど、プロの金継ぎ職人に依頼することで、より長く、より美しく使い続けることができます。
いとをかしでは、当店でご購入いただいた器の金継ぎ修理を無料で承っています。捨てる前に、ぜひ一度ご相談ください。
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いとをかし編集部は、元料理人のメンバーを中心に、器と食の関係を深く探求しながら伝統工芸品の魅力を発信しています。
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