ABOUT THIS PIECE
この器について
産地や技法から、合う料理・レシピまで——この一枚のことを、じっくりご紹介します。
墨流しの技法が白マットの肌に静かな陰影を刻み、縁に走る鉄錆が凛とした輪郭を与える盃。有田の磁器ならではの薄さと手触りが、一献の時間を特別なものに変えます。
COLUMN / 器の物語
白磁に宿る墨の記憶
佐賀県有田町で400年以上受け継がれる有田焼。この盃は、墨流しと呼ばれる技法で白マットの地に流れるような模様を生み出しています。墨流しとは、水面に墨を垂らして生まれる偶然の紋様を写し取る古来の技法で、一つとして同じ表情は現れません。
縁には鉄分を含む釉薬を施す「フチサビ」が加えられ、白い器に引き締まった輪郭を与えています。さらに線彫りの細やかな筋目がすべすべの表面にかすかな陰影を添え、光の角度によって異なる表情を見せます。型成型による端正なフォルムと手仕事の偶然性が共存する、有田焼らしい一品です。


PAIRING / 料理との相性
一献を静かに引き上げる器
冷酒を注げば白マットの肌に酒が薄く膜を張り、墨流しの紋様が揺らいで見えます。日本酒はもちろん、小さな珍味を盛り付ける豆皿としても粋な使い方です。直径5cmの手のひらサイズだからこそ、少量を丁寧に味わう晩酌の相棒になります。
元料理人のひと皿レシピ
材料(2人分): 茹で蛸80g、塩麹大さじ1、大葉2枚、すだち1/2個
作り方
1. 茹で蛸を薄くそぎ切りにする。
2. ポリ袋に蛸と塩麹を入れ、冷蔵庫で30分以上漬け込む。
3. 大葉を敷いた盃に蛸を少量ずつ盛り、すだちをひと搾りして供する。
この器のQ&A
食洗機は使えますか?
はい、食洗機に対応しています。電子レンジもご使用いただけますが、オーブンには対応しておりません。
墨流しの模様は一つひとつ違いますか?
はい。墨流しは水面の偶然の動きを写し取る技法のため、同じ模様は二つとありません。個体差を含めてお楽しみください。
この器も生涯破損保証つき。割れても無料で金継ぎ修復します。金継ぎ・保証について →
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