ABOUT THIS PIECE
この器について
産地や技法から、合う料理・レシピまで——この一枚のことを、じっくりご紹介します。
黒柚子の肌に銀彩を纏った、有田焼の木甲小皿。金とはまた違う、静謐で洗練された輝き。月光のような銀の光沢が、盛り付けた料理にそっと陰影を添えます。
COLUMN / 器の物語
銀の光、黒の静寂
黒柚子釉の上に銀彩を施す技法は、金彩とは異なる難しさがあります。銀は酸化による経年変化を起こしやすい素材ですが、有田の窯元は釉薬との相性と焼成温度を見極め、安定した銀の発色を実現しています。柚子肌の凹凸が銀の光を複雑に反射し、見る角度ごとに異なる陰翳を見せます。
木甲のフォルムは、茶道具や懐石料理の器にも用いられてきた格式ある形。銀と黒という抑えた色合いが、和の美意識である「侘び」に通じる静かな存在感をまとっています。日常の食卓にも、あらたまった席にも馴染む一枚です。


PAIRING / 料理との相性
銀器にしつらえる酒の肴
日本酒や焼酎のお供に最適な器です。塩辛、酒盗、チーズの味噌漬けなど、少量で味の濃い酒肴を盛ると、銀と黒の背景が料理の存在感を際立たせます。ワインのおつまみにも似合うモダンな雰囲気があり、和洋を超えた使い方ができます。
元料理人のひと皿レシピ
材料(2人分):するめいか1杯(刺身用)、いかのわた1杯分、塩小さじ1、酒小さじ1、柚子の皮少々
作り方
1. いかの胴は皮を剥いて細切りにする。わたは墨袋を除き、塩小さじ1をまぶして一晩冷蔵庫で脱水する。
2. 脱水したわたを裏ごしし、酒を加えて混ぜる。細切りのいかと和え、清潔な容器に入れて冷蔵庫で一日寝かせる。
3. 味が馴染んだら銀彩の木甲小皿に小高く盛り、柚子の皮を細く削ってあしらう。銀の光沢の上に、塩辛の琥珀色と柚子の黄が冴える。
この器のQ&A
食洗機は使えますか?
はい、食洗機に対応しています。ただし電子レンジ・オーブンは銀彩の性質上ご使用いただけません。
銀が黒ずんだりしませんか?
通常のご使用で急激に変色することはありませんが、硫黄分を含む食材(卵や温泉水など)に長時間触れると変色する場合があります。使用後は速やかに洗浄してください。
この器も生涯破損保証つき。割れても無料で金継ぎ修復します。金継ぎ・保証について →
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