ABOUT THIS PIECE
この器について
産地や技法から、合う料理・レシピまで——この一枚のことを、じっくりご紹介します。
淡い翡翠色をまとった青磁の箸置き。有田焼の磁器に刻まれた麻の葉文様が、光のあたり方で表情を変えます。食卓に静かな気品を添える、手のひらに収まるほどの贅沢です。
COLUMN / 器の物語
青磁釉が纏う翠の光
青磁は、鉄分を含む釉薬を還元焼成することで生まれる、東洋陶磁の伝統色です。中国宋代に頂点を迎えたその色合いは、日本でも古くから茶人たちに愛されてきました。
有田町の窯元が手がけるこの箸置きは、青磁釉の穏やかな翠を麻の葉の凹凸に纏わせることで、光が射すたびに陰影が移ろいます。同じ麻の葉でも白磁とはまったく異なる表情を見せる、釉薬の奥深さを感じる一品です。


PAIRING / 料理との相性
翠を添えて膳を彩る
青磁の上品な色味は木のテーブルにも白いクロスにもよく馴染みます。秋冬の温かい煮物や鍋の席に合わせれば、落ち着いた色調が食卓に奥行きを生みます。白磁のホワイトと揃えて交互に並べるのも、来客時の粋な演出です。
元料理人のひと皿レシピ
材料(2人分): 鯛の刺身(柵) 150g、昆布(10cm角) 2枚、塩 小さじ1/2、酢 少々、大葉 2枚、わさび 適量
作り方
1. 鯛の柵に薄く塩をあて10分置き、出てきた水分を拭き取る。昆布は酢を含ませた布巾で軽く拭く。
2. 昆布で鯛を挟み、ラップで密着させて冷蔵庫で2〜3時間寝かせる。
3. 昆布から外して薄くそぎ切りにし、大葉を敷いた皿に並べてわさびを添える。箸を青磁の麻の葉箸置きに休ませ、静かに味わう。
この器のQ&A
青磁の色は使ううちに変わりますか?
有田焼の磁器は吸水性がほぼなく、釉薬も安定しているため、日常使いで色が変化する心配はありません。長くお使いいただけます。
他の食器と一緒に洗っても大丈夫ですか?
磁器製ですので通常の洗剤で問題なくお手入れいただけます。硬い素材同士がぶつかると欠けの原因になりますので、重ねて洗う際はご注意ください。
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