ABOUT THIS PIECE
この器について
産地や技法から、合う料理・レシピまで——この一枚のことを、じっくりご紹介します。
しのぎの稜線が生む陰影に、ブルーの色釉が濃淡を描く波佐見焼の中皿。フチに施されたサビが全体を引き締め、手仕事の確かさが指先から伝わる一枚です。
COLUMN / 器の物語
鎬の峰に色釉が流れる
しのぎとは、削りによって器の表面に連続する稜線を刻む伝統技法です。長崎県波佐見町の窯元では、型成型した磁器に一本ずつ鎬を入れた後、ブルーの色釉を掛けて焼成。釉薬が峰から谷へと流れることで、同じ青でも濃淡のグラデーションが一枚ごとに異なります。
縁にはサビを回し、染付と手描きによる仕上げが加わります。上絵の繊細さとフチサビの力強さが共存するのは、波佐見の職人が複数の技法を一枚の皿に重ねてきた経験の賜物です。つるつるとした滑らかな表面は、洗いやすさも兼ね備えています。


PAIRING / 料理との相性
鎬の陰影が副菜を粋に見せる
直径18cmの中皿は、副菜やサラダ、朝食のおかずを盛るのにちょうどよいサイズです。しのぎの凹凸が生む陰影のおかげで、シンプルなおひたしや漬物でも器の上で表情豊かに見えます。デザート皿としてわらび餅や水羊羹を載せても、ブルーの色味が涼しげな演出をしてくれます。
元料理人のひと皿レシピ
材料(2人分): 茹でたこ 100g、きゅうり 1本、塩 少々、酢 大さじ2、砂糖 大さじ1/2、薄口醤油 小さじ1、生姜千切り 少々
作り方
1. きゅうりを薄い輪切りにし、塩を振って5分置き、しんなりしたら水気をしっかり絞る。たこは薄いそぎ切りにする。
2. 酢・砂糖・薄口醤油を合わせた三杯酢を作り、たことき ゅうりを加えてさっくり和える。
3. 色釉しのぎの中皿に小高く盛り付け、天に生姜の千切りをあしらい、鎬の青と白のコントラストの中に供する。
この器のQ&A
食洗機や電子レンジは使えますか?
はい、どちらも対応しています。ただしオーブンにはお使いいただけません。また、温めた皿を急激に冷やすとヒビ割れの原因になりますのでご注意ください。
しのぎの溝に汚れが溜まりませんか?
表面はつるつるとした釉薬で覆われているため、汚れが溝に入り込みにくい仕上がりです。食洗機にも対応していますので、日常のお手入れで問題なくお使いいただけます。
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