ABOUT THIS PIECE
この器について
産地や技法から、合う料理・レシピまで——この一枚のことを、じっくりご紹介します。
手ろくろでひとつずつ成形し、ワラ灰釉を掛けて焼き上げた波佐見焼の茶碗。藁を焼いた灰から生まれる柔らかなベージュの釉肌は、どこか懐かしく、手に取るたびに穏やかな気持ちにさせてくれます。
COLUMN / 器の物語
藁灰が生む、柔らかな肌
ワラ灰釉(わらばいゆう)は、稲藁を燃やして得た灰を主原料とする釉薬です。藁灰に含まれるシリカが高温で溶けると、乳白色から淡いベージュの、どこか温かみのある釉肌をつくり出します。化学的に調合された釉薬では再現しがたい、自然素材ならではのやさしい表情が特徴です。
この茶碗は、黒陶と呼ばれる鉄分の多い土を用い、手ろくろで一碗ずつ成形しています。手ろくろの回転の中で生まれるわずかな厚みの揺れや、指の跡がそのまま器の個性になります。約185gという軽さも手ろくろの薄づくりだからこそ。毎日手にする飯碗にふさわしい、軽やかで素朴な仕上がりです。


PAIRING / 料理との相性
素朴な器が引き出す旨み
ベージュの穏やかな色味は、白米の艶やかさを自然に際立たせ、炊き込みご飯や雑穀米の色彩もよく受け止めます。直径12cmの大サイズは一膳をしっかり盛れるゆとりがあり、汁碗がわりにも。陶器のため初回の目止めを推奨しますが、食洗機・電子レンジには対応しているので普段使いに不便はありません。
元料理人のひと皿レシピ
材料(2人分):長芋 200g、出汁 100ml、醤油 小さじ2、卵黄 2個分、ご飯 茶碗2杯分、青のり 少々
作り方
1. 長芋は皮をむき、すり鉢またはおろし金ですりおろす。出汁と醤油を加え、なめらかになるまで混ぜる。
2. ご飯を炊きたての状態で用意する。冷やご飯の場合は電子レンジで温め直す。
3. ワラ灰釉の茶碗にご飯を盛り、とろろをたっぷりかけて卵黄を落とし、青のりをひと振り。素朴な釉肌の上で、とろろの白と卵黄の橙がやさしく映える一膳に。
この器のQ&A
陶器とのことですが、手入れは大変ですか?
初めてお使いになる前に米のとぎ汁で15〜20分煮沸する目止めをおすすめしますが、その後は食洗機・電子レンジともに使用可能です。使用後は早めに洗い、よく乾かしていただければ長くきれいに保てます。
大サイズの重さはどのくらいですか?
約185gです。手ろくろによる薄づくりのため、直径12cmの大碗としては軽い仕上がりです。日常的に持ち上げても手に負担がかかりにくく、毎日の食事に気軽にお使いいただけます。
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