ABOUT THIS PIECE
この器について
産地や技法から、合う料理・レシピまで——この一枚のことを、じっくりご紹介します。
稲藁の灰から生まれた釉薬が、土の表情をやわらかなベージュに包み込む茶碗です。波佐見の職人が手ろくろで一つひとつ挽いた小ぶりな碗は、約135gと驚くほど軽く、毎朝の食卓にそっと寄り添います。
COLUMN / 器の物語
藁と土が生む柔らかな肌
長崎県波佐見町は、400年以上にわたり庶民の器を焼き続けてきた陶郷です。この茶碗に使われるワラ灰釉は、稲藁を燃やした灰を主原料とする伝統的な釉薬で、焼成中に土と溶け合うことで独特のまろやかなベージュを生み出します。
手ろくろによる成形は、回転する土に職人が指を添わせながら形をつくる技法です。機械成型にはない微かな揺らぎが掌に心地よくなじみ、持つたびに手仕事のぬくもりを感じられます。陶器ならではの吸水性は目止めで整えれば、使い込むほどに味わいが深まっていきます。


PAIRING / 料理との相性
白米が映える素朴な懐
ワラ灰釉のやさしいベージュは、炊きたての白米の艶をいっそう引き立てます。直径11cmの小ぶりなサイズは、お子さまの茶碗や、炊き込みごはんを少量ずつよそう取り碗としても重宝します。電子レンジ対応なので、冷やごはんの温め直しもそのままどうぞ。
元料理人のひと皿レシピ
材料(2人分): ごはん…茶碗2杯分、塩鮭…1切れ、大葉…5枚、白いりごま…大さじ1、塩…少々
作り方
1. 塩鮭を魚焼きグリルで両面こんがり焼き、皮と骨を除いてほぐす。大葉は千切りにする。
2. 温かいごはんにほぐした鮭、大葉、白ごまを加え、塩で味を調えながらさっくり混ぜる。
3. ワラ灰釉の茶碗にふんわりと盛り付け、大葉の千切りをひとつまみ天に飾って供する。
この器のQ&A
陶器の目止めは必ず必要ですか?
はい、おすすめします。陶器は吸水性があるため、使い始めに米のとぎ汁で15〜20分煮沸するか、水に半日ほど浸してからお使いいただくと、シミや匂い移りを防げます。
食洗機や電子レンジは使えますか?
食洗機・電子レンジともにお使いいただけます。ただしオーブンには対応しておりません。また、電子レンジ加熱後に急冷するとヒビ割れの原因になりますのでご注意ください。
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