ABOUT THIS PIECE
この器について
産地や技法から、合う料理・レシピまで——この一枚のことを、じっくりご紹介します。
しのぎの溝にオリーブの釉薬がゆるやかに溜まり、光の角度で表情を変える波佐見焼の豆皿。掌にすっぽり収まる直径9cmの小さな器が、日々の食卓にさりげない奥行きを添えます。
COLUMN / 器の物語
しのぎに宿る波佐見の手跡
長崎県波佐見町は、四百年以上にわたり暮らしの器を焼き続けてきた磁器の産地です。この豆皿は鎬(しのぎ)と呼ばれる技法で表面に細い縦筋を刻み、そこにオリーブ色の釉薬を施して焼き上げます。溝に釉が入り込むことで生まれる陰影が、小さな器に立体的な景色をもたらしています。
一枚ずつ手作業で仕上げるため、釉の流れ方や色の濃淡には個体差があります。同じものが二つとない揺らぎこそ、手仕事の器の持ち味です。重さ約60gと軽やかで、毎日の食卓に構えることなく出せる気安さも魅力のひとつです。


PAIRING / 料理との相性
薬味ひと匙で膳が整う
刻み葱やおろし生姜をのせる薬味皿として、梅干しや漬物をちょこんと盛る小皿として重宝します。和菓子や干菓子を添えればお茶の時間にも。オリーブの落ち着いた色味は和洋を問わず、チーズやナッツを少量盛ってワインのお供にしても様になります。
元料理人のひと皿レシピ
材料(2人分):茗荷 3個、胡瓜 1本、鰹節 ひとつかみ、酢 大さじ2、薄口醤油 大さじ1、砂糖 小さじ1
作り方
1. 茗荷は縦半分に切ってから薄切りにし、水にさっとさらして水気を切る。胡瓜は薄い小口切りにし、塩少々で揉んで絞る。
2. 酢・薄口醤油・砂糖を合わせて土佐酢を作り、茗荷と胡瓜を和える。
3. 鰹節をふわりとのせ、オリーブ釉のしのぎ豆皿に小高く盛り付ける。深いオリーブの釉肌に茗荷の淡い紅が映え、目にも涼やかなひと品に仕上がる。
この器のQ&A
食洗機や電子レンジは使えますか?
食洗機・電子レンジともにお使いいただけます。オーブンと直火には対応しておりませんのでご注意ください。
色や形に個体差はありますか?
一枚ずつ手作業で仕上げているため、釉薬の濃淡やしのぎの深さにわずかな違いが生じます。手仕事ならではの風合いとしてお楽しみください。
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