ABOUT THIS PIECE
この器について
産地や技法から、合う料理・レシピまで——この一枚のことを、じっくりご紹介します。
深いブラウンの色釉がしのぎの筋目に沿って重厚な表情を見せる中皿。漆器を思わせる落ち着いた色合いが、料理に品格と奥行きを与えます。
COLUMN / 器の物語
深き焦茶、しのぎの重なり
波佐見焼のしのぎ技法は、削ぎを入れた器に釉薬を掛けると、稜線の高い部分では釉が薄くなり溝の底では厚く溜まるという特性を活かした装飾法です。ブラウンの色釉でこれを行うと、稜線は明るい飴色に、溝は黒みがかった深茶に沈み、一色の釉薬だけで豊かな色幅が生まれます。
縁のフチサビは器の輪郭を整え、手描きならではの微かなゆらぎが工芸品としての温度を伝えます。長崎県波佐見町の分業体制——型屋、生地屋、窯元、絵付師——の連携がこの一枚を支えています。


PAIRING / 料理との相性
秋冬の食卓を深める一皿
ブラウンの皿は根菜やきのこなど秋冬の食材と特に調和がよく、煮物や焼き物を上品に見せてくれます。白いチーズや淡い色の和菓子を載せるとコントラストが美しく際立ちます。食洗機対応なので普段使いにも遠慮なくお使いください。
元料理人のひと皿レシピ
材料(2人分): しめじ1パック、舞茸1パック、エリンギ1本、出汁150ml、醤油大さじ1.5、みりん大さじ1、生姜ひとかけ、大葉2枚
作り方
1. きのこ類は食べやすくほぐし、エリンギは縦に裂く。生姜は千切りにする。魚焼きグリルまたはフライパンで、きのこに焼き色がつくまで焼く。
2. 出汁、醤油、みりんを合わせてひと煮立ちさせ、焼いたきのこと生姜を浸して30分以上味を含ませる。
3. 汁ごとブラウンのしのぎ中皿に盛り、千切りにした大葉を天に散らして供する。
この器のQ&A
醤油や煮汁の色が器に染み込みませんか?
磁器ですので陶器と異なり吸水性がほぼなく、色や匂いが染み込む心配はありません。
手描きのフチサビは一つ一つ違いますか?
はい、手描きのため太さや風合いに個体差がございます。それぞれの器固有の表情としてお楽しみください。
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